というわけで予想通り小沢一郎氏起訴へ

審査会“小沢氏起訴すべき”(NHK)

民主党小沢幹事長の政治資金をめぐる事件で、嫌疑不十分で不起訴になった小沢氏本人について、東京の検察審査会は「起訴された当時の秘書との共犯が成立すると強く考えられ、公開の場である裁判所で真実と責任の所在を明らかにすべきだ」として審査員11人の全員一致で「起訴すべきだ」という議決をしました。これを受けて東京地検特捜部は再び捜査を行ったうえで、小沢氏を起訴するかどうか、あらためて判断することになりました。(略)検察審査会は、去年、権限が強化され、仮に検察が再び起訴しなかった場合でも、その後の2回目の審査で起訴すべきだという議決があらためて出されると、強制的に起訴されることになっています。

まあ、予想通りの展開。
東京地検特捜部はダミー市民団体を利用している

そもそも、東京地検の事情聴取に合わせてタイミング良く1月21日に告発する市民団体って一体何、ということになる。通常、こういう市民団体なら記者会見を開くなりしてアピールするはずだし、構成メンバーだって明らかにされるはずだ。ましてや「行政書士や元新聞記者ら」なら尚更だ。なのに今のところ正体は分からないまま。まあ、「元新聞記者」というのは、元々東京地検ツーカーの元東京地検特捜部担当記者だということは見え見えなのだけれど。
恐らく、検察審査会に審査申立する段階で再び「真実を求める会」なる“市民団体”が活躍することになるのだろう。要するに東京地検特捜部が「嫌疑不十分で無念の不起訴」になったことを“補足”して強制起訴という形式に持ち込むためのダミー市民団体なのだろう。強制起訴ならたとえ公判維持できなくても特捜部の面子が担保される。その結果、政治的効果は増幅できるということだ。うまく考えたものだ。後は検察審査会をうまく抱き込むかだけだろう。
そもそも東京地検が「完全なシロではない」とするのなら起訴すべきなのだ。シロなのか灰色なのか、クロなのかは裁判所が判断すべきことで東京地検が判断すべき権限ではない。やっていることがせこすぎる。

ところで、一方の鳩山由紀夫首相の件では、
検察審査会:鳩山首相「不起訴相当」の議決 偽装献金事件(毎日)が出たばかり。この違いは何なのか。
多分、永田町舞う「謎の鳥」(産経)になぞらえれば、東京地検にとって、“ハト”はもはやレイムダックにしか見えない、ということだろう。これで、少なくともオウムには見えなくなるかもしれない。
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