「命を守る」政治家が徳田虎雄氏を頼りにした件

麻生太郎前首相は、漢字の読み間違いなど漢字知らずだということが決定的なダメージになったけれど、今度の鳩山由紀夫首相の場合は、進行性の難病筋委縮性側索硬化症で闘病中の徳田虎雄氏に会いに行ったことが決定的なダメージになると思う。これに比べれば5千万円のこども手当とか、優柔不断だとか小沢一郎のオウムだとか、その他色々なことなど大した問題でない。
普通会わんだろう、常識があれば。たとえ徳田虎雄氏が徳之島島民に今も影響力があったとしても。たとえ、本人が承諾し、担当医が許可しても。
昔々、ある市議会で、条例案を通すために入院中の市議会議員を医者の許可も得ずに病院から連れ出し、採決のためだけに議場に無理矢理連れて来た、という話を聞いたことがある。その後、その市議は退院できないまま死亡したという。
鳩山首相のしたことはこれと似たようなものだろう。難病で闘病中の人に国の重大事案を相談したら、患者にどれだけストレスになるかは医者じゃないので知らないけれど、あまりいい方にはならんだろうとは想像できる。そりゃ、わからない、こんな状態になっても自分が頼られていると思い、徳田氏は生きる元気を回復したかもしれない。けれど、十中八九、そうではなく、「なんでいまさら俺なんだ?」だろう。普通はそう思うと考えるのだけれど。これがきっかけで容態が悪化したらまずいだろうと、普通は考えて最初から会おうなどとは思わないはずだ。
普天間基地の米海兵隊の一部を徳之島に移転することが正当であっても、何であっても、人工呼吸器をつけている徳田氏を頼った時点でアウト。ポイント・オブ・ノー・リターンを超えてしまった。
漢字の常識のない人ならまだ馬鹿にされるだけだが、常識のない人は、馬鹿にされる以上に目が点になってしまう。loopyについてオリジナルの著者が「愚か」ではなく「現実から浮いている」人とわざわざ訂正したそうだけれど、別にどっちでもいいのかと思う。
国民は政策云々の問題そのものより、トンデモナイ非常識にはきわめて敏感だ。漢字の次は患者なんてしゃれにもならない。
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