鳩山首相がたかが普天間で辞任したらそれこそ世界の笑い物だ

普天間基地問題など所詮は数ある日本国内の米軍基地の一つをどこに移動するかのマイナーの問題でしかない。こんなものは米海兵隊丸ごと徳之島なり種子島あたりに移設すればいい話で、それは全然不可能でもなんでもない。政治主導で地方自治体の意向など無視すればできる。また無視してかまわない。なんでいちいちデモに反応しなけりゃいかんの? 冗談ではない。海兵隊のベースが沖縄でなければいけない理由などない。鳩山由紀夫首相は自分で「最低でも県外」と言っておきながら、最後になって勉強不足だったと言っている。なら、今も勉強不足だろう。
どっかで誤解されている向きがあるようで今朝のテレビでも海兵隊は米四軍の中で切り込み部隊だから戦略上沖縄でなければならないなんて解説されていたが、そんなの嘘である。切り込み部隊はもちろん、空軍と海軍の空母機動部隊だ。海兵隊は空軍と海軍に制空権と制海権を確保してもらって初めて上陸部隊の切り込み部隊になり得るのだ。だから有事の際にまず必要なのは空軍と海軍だ。そんなのイラク戦争だって何だってそうだった。
例のオスプレイにしたって所詮、ヘリコプターに毛の生えた程度の特殊な人員輸送機に過ぎないのにあたかも有事の際の主力機であるかのごとくに語られているみたいだ。有事の際に中国本土奥地を攻撃するなんてアホみたいなこと言われている。あんな時速500キロくらいでしか飛べない飛行機など制空権を確保してもらわなければ、たちまち中国の旧式戦闘機にさえ簡単に撃墜されてしまう。
つまり、海兵隊がどうあっても沖縄にいる必要なんて何もない。海兵隊が実際に必要なのは有事になってから少し間を置いてからの話だし、そもそも有事がそこまで長引く可能性は極めて低い。仮に有事になっても、中国がアメリカと全面対決を覚悟しない限り、空軍と空母機動部隊の牽制行動だけで政治決着に持ち込まれるだろう。従って台湾海峡有事なんてよっぽどのことでない限り海兵隊の出番さえないだろう。ただ、あまり遠くにいると睨みという抑止力が小さくなるからほどほどに東シナ海に置いておけばいいということぐらいなものだろう。
そんなこと言うなら、横須賀基地を母港にしている空母だって沖縄を母港にしなければならなくなる。しかし、そんな話ない。
ところが、鳩山首相自身が3月末期限だの、5月末期限だのと、自ら政治イベント化していたために、いつの間にやら自分で自分の首を絞めてしまった。これで辞任したら、「たかが一つの基地の移設問題ぐらいで首相が辞任しなければならない日本って一体何考えているんだ」ということになってしまう。
例の、一時すったもんだしたアラビア海での給油活動を停止して何か問題起きたのか。何も起きなかった。どこからも非難されていないし、そもそも関心を持たれていない。今回は自分で問題を大きくしてしまったから自分のクビまで怪しくなった。うまく、はめられた。さっさと昨年末時点で「県外移設以外選択肢はない」と宣言しておけば、アメリカだって文句言わなかったし言う理由もなかったろう。またそんなに関心事である訳もないのも無論海上ガソリンスタンドと同じなのだ。
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