欧米をモデルにする日本の政治は常に高値掴みの憂き目に遭う

英国で政権交代、保守党党首が新首相に(日テレ)

イギリスの総選挙で勝利した保守党のキャメロン党首が11日、新首相に就任した。保守党は13年ぶりの政権奪還となり、イギリスでは戦後初の連立政権となる。
 長く二大政党制が続いてきたイギリスで連立政権ができるのは、第2次世界大戦後初めて。キャメロン首相は「保守党と自由民主党のしっかりとした連立政権作りを目指します」と述べた。また、国民が求める強く安定した政府のためには最善の道だと強調した。
 連立を組む自由民主党のクレッグ党首は、副首相として入閣することが決まっている。

その真似した日本はこの20年、二大政党制を目指して小選挙区制を導入、昨年やっと政権交代を実現したばかり。現政権民主党も、何かと言えば、イギリスの制度を導入するのに熱心で、

失業者への個別支援検討=NPO活用−政府(時事)

政府の緊急雇用対策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)は11日、「セーフティ・ネットワーク実現チーム」の初会合を開いた。本部長代行の菅直人副総理兼財務相は席上、長期失業者を対象に就労と生活再建を支援する「パーソナル・サポーター」制度を検討する考えを表明した。
 同チームはサポーターの担い手として地域のNPO法人などを想定、その活動を国や自治体が支援する。英国で1990年代後半に始まった「パーソナル・アドバイザー」制度を参考にしており、年内に複数の都市で試験的に実施する方向だ。(2010/05/11-20:38)

もう、何でもかんでも英国出羽守になってしまっている。その二大政党制も、実現した途端、何やらあやしくなってきて、無党派層主流+二大ドングリの背比べ政党体制になってしまった。
元々民主党は名ばかりで実態は民主自由党、対抗馬が自由民主党なので所謂カレーライスを選ぶかライスカレーを選ぶかジレンマに有権者は置いてけぼりにされてしまっている。
考えて観れば、マニフェストだって党首討論だってみんな英国製。結局、政策も政権運営も英国から輸入というか、官僚丸投げの代わりに英国丸投げ。自分の頭で考える習慣が明治以来ないのだろう。これも戦争後遺症の一種かもしれない。官僚政治は前例にとらわれるが、英国依存政治も英国の前例に倣っているので何ら変わりない。つまり、脱官僚の代わりが英国頼みに代わっただけだ。いっそ英国から首相を迎えたらどうだろうか。
本家で二大政党制が崩壊しつつある今、もはや偽装二大政党制は梯子外されてしまった感じ。今後はさらにその崩壊モデルもモデルにしてみんなの党が更に飛躍する可能性が出てきた。でも、これだって基本的に英国前例主義だから結局本質的変化はないんだろう。
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