鳩山政権後に公益法人化されたマスコミ系財団法人

仕分け人は多くの天下りを受け入れ、独占的に事業を請け負う公益法人に厳しく切り込んだ。「廃止」と判定された法人の担当者は「きつい結論になった…」と肩を落とした。

しかし仕分けされる一方で昨年12月には読売新聞社系の財団法人正力厚生会が内閣府から公益法人認定書を交付された。公益法人になると一般企業が寄付すると税制面で優遇され、損金として扱われる枠が大きくなって節税策になるそうだ。読売新聞が正力厚生会に寄付すれば損金扱いの額が増えるというわけだ。
公益法人3法の施行により、約2万5000の財団法人や社団法人が公益法人か一般法人に移行するか決められるが、公益法人認定されたのは鳩山政権になってからも増え、100法人以上になっているという。
厚生労働省所管公益法人、組織別一覧では、他にも朝日新聞厚生文化事業団、ＮＨＫ厚生文化事業団、毎日新聞東京社会事業団、テレビ朝日福祉文化事業団、中日新聞社会事業団、産経新聞厚生文化事業団、京都新聞社会福祉事業団と、やたらマスメディア系が多い。マスコミ系厚生会も横並びで、こんなたくさん似たような公益財団法人なんて必要なのか。仕分けされる公益法人はあるが、これらのマスコミ系公益法人はやはり聖域なのか、仕分けされることはないんだろう。
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