鳩の勝手

政界における辞任は芸能界の離婚並みになってきて、総理大臣の職は玉置浩二さんがどの女性とくっつくか、離れるかと同じくらい軽いものになってしまった。いや、玉置さんの方がトータルでははるかに長持ちさせているだろうから玉置さんに失礼かもしれない。
およそ普天間基地の移設問題など数ある在日米軍基地の一つをどこにお引っ越しするかのマイナーな問題で、天下の総理大臣が「命をかける」には軽過ぎる。かけるべきでないものに命をかけて自爆するのはただただ愚かなだけだろう。
結果的に奇しくも宇宙から同じ日に帰還した野口聡一さんの宇宙滞在記録163日と大して変わらない在職日数というのはいかにも宇宙人らしいと言えば宇宙人らしい。これを“鳩の行水”とでも言うのだろうか。
山岡民主党国会対策委員長が本音を漏らしたように、大部分の日本人には普天間など雲の上の問題で、ほとんどの人にとってはどうでもいいことだ。玉置さんがどの女性と付き合うかも、大部分の人々にとってはどうでもいいことにおいて変わりない。ただスポーツ紙やワイドショーが騒ぐから一応話題のネタにしているだけ。普天間もメディアが大騒ぎするから一応話題のネタにしているだけ。
そんなワイドショーネタで「重大な決意」と言って内閣を去るのは鳩の勝手だが、よりによって、それを時限爆弾にして間に合わず自爆するのだから一人相撲に過ぎない。
みんなが辞めろと言っているから辞めるべきだ、というのがメディアで増幅されて時限爆弾は点火される。およそ世論は人事という他人が何になるか何でなくなるかに興味があるから、燃料まけば、総理の地位などすぐに転覆できるというのがこの4年間に起きたこと。
それにしても小沢一郎幹事長を道連れにしたのは鳩山由紀夫の功績だろう。これで菅直人が首相になれば、亀井静香も今までのようにデカイ顔をし辛くなる。これは思いの他の効果的な自爆テロと評価できるかもしれない。
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