メキシコ湾原油流出事故は米国のGDPを押し上げるらしい

THE WALLSTREET JOURNAL BLOGS:Oil Spill May End Up Lifting GDP Slightly

The continuing oil spill in the Gulf of Mexico could end up adding a bit of growth to the U.S. economy as the huge cleanup efforts in some ways outweigh negative factors, analysts at J.P. Morgan Chase said.
メキシコ湾の原油漏れ事故は大規模な浄化作業によって負の側面を帳消しにしてアメリカ経済の成長を少し押し上げることになるかもしれない。

まあ、J.P.モルガンのアナリストの分析だから環境破壊などどうでもよい、という姿勢が香ばしい。大地震が起きたら建設株が思惑的に上がるのと基本同じだろうし。
この記事は、
One Economic Boost We Could Live Withoutという皮肉たっぷりの反論記事が出ている。このEconomy4.0を主宰するDavid Brancaccio氏は、
The Happy Planet Indexなるものを考案し、アメリカは世界143カ国中114位という後進国という位置づけらしい。1位はコスタリカ、最下位の143位はジンバブエだそうな。
その計算法は、

the index will show the degree to which happiness does (or doesn’t) correlate to resource consumption.
指標は資源消費とどの程度幸福に相関するかを示す。

のだそうな。
国だけでなく個人のHPI指標を計算するサイト、
Calculate your Happy Planet Index
もある。まあ、健康、社会生活、収入、満足度をアンケート形式で回答してもらう結構安易というか、新鮮味の感じられない調査内容だった。ちなみに自分も試したら20.5というアメリカ以上に恐ろしく不幸な結果が出た。ストレスあったからといって一概に不幸とも言えないし、この人、もう少し人生を多面的に見た方がいいと思うよ。
Brancaccioに質問する形で、ニューヨークタイムズのオピニオン欄でも取り上げられていて、なかなかの反響だ。
けれど、ブータン国民総幸福量なんて持ち出すほどの問題なのか。大袈裟と言うか、的外れというか。証券会社にそれ以上のこと求めても詮無いことだし。証券アナリストの予測が正しかったとしても、それがどうした、という話。読んでいるうちに退屈になり眠たくなってきた。
にほんブログ村 環境ブログ 環境学へ