尖閣ビデオ海上保安官「TV局に持ち込むと握り潰される」

今朝の日テレ観ていたら、尖閣諸島中国漁船ビデオを流出させた海上保安官(43)にインタビューした読売テレビの山川友基記者は「テレビ局にビデオを持ち込むことを考えなかったのかと訊いたら、『考えたが、テレビ局に持ち込むと政治的判断で握り潰されるかもしれないのでやめた』と言っていた」と語った。
一方、
Togetter - 「『内部告発はぜひ報道機関へ』 朝日新聞名古屋本社調査報道班記者が語る、タレ込みのススメ」(参照)、
やじうまWatch:朝日新聞の神田記者「マスコミを上手に使って内部告発を」と呼びかけ

朝日新聞名古屋本社の神田大介記者といえば、岡崎市立中央図書館事件の際にシステムの不具合に原因があるとする報道を行い、ネットで賞賛の声を浴びた人だ。その神田記者が今回、尖閣諸島の中国漁船衝突ビデオのYouTubeへの流出事件に関連し「内部告発、情報提供よろず受けます」とTwitterで呼びかけている。特にこの事件に限ったものではなく、今回の映像を新聞社が入手することはできなかったのだろうかという疑問と、さらにGoogleがIPを開示したことに対して、取材源の秘匿が徹底されている記者や報道機関であれば足が付くことはなかっただろうとの見解で、「マスコミを上手に使って内部告発をすることも考えてほしい」としている。

もあり、YouTubeに流した海上保安官に対するマスコミの口惜しさと海上保安官のマスコミ不信の対立が露になりそう。朝日側としては読売に事後に抜かれた口惜しさもあるんだろうけれど、海上保安官はまずYouTube、それからマスコミに事後的に内部告発するという“内部告発モデル”を作ったと言えなくもない。
この方式だと、「告発したことと、実際に出た記事とは違うじゃないか」という結果を恐れる内部告発者側が、YouTubeなどネットを担保にしてマスコミに告発するパターンが増えるかもしれない。「原文はネット、編集済はマスコミで」後は国民の皆さんの判断にお任せします、ということでマスコミは二番煎じ扱いになる傾向が更に増えるかもしれない。
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