エジプト空軍は出動できないのか

反体制派亀裂の恐れ リビア(東京新聞)

【カイロ=内田康】リビアの騒乱で、東部を制圧した反体制派勢力内に、最高指導者カダフィ大佐の拠点を狙った海外各国の空爆支援を求める声が出始めた。国内反体制派の軍事力だけでは、大佐派が支配する首都トリポリへの進攻は難しいとの判断だ。だが、外国の軍事介入には庶民の抵抗感が強く、反体制派内に深刻な亀裂が広がる可能性がある。

外国の軍事介入に抵抗感が強いと言っても欧米だけなのか。それとも他のアラブ諸国も含まれているのやら。

元エジプト軍幹部ムハンマド・ビレル氏は「カダフィ打倒には空爆支援では不十分。いずれ、各国地上軍も必要になる。反体制派は、勝ちたければ受け入れざるを得ないが、国民の間に深刻な亀裂が生じる」と語った。

米大統領がカダフィ氏退陣要求、飛行禁止区域も検討(ロイター)

リビアの反体制派が上空に飛行禁止区域の設定を求めていることに対しては、軍事や外交アドバイザーに「あらゆる選択肢」を検討するよう指示したことを明らかにしたうえで、飛行禁止区域の設定もその一つだと指摘。
そのうえで「身動きが取れなくなることは望んでいない。われわれは国際社会と協議し、リビアの人々にとって何が最善かという基準に基づいて決定を下す」と述べた。
オバマ大統領はさらに、リビアチュニジアの国境地帯で動けなくなっているエジプト人や、リビアから逃れてくる外国人難民を移送するため、米国の航空機を提供する考えを示した。

飛行禁止空域なんて事実上の領空侵犯だが、外国人難民の輸送なら、
中東の窓:リビア情勢(エジプト人の帰国)

エジプト空軍は事態が改善すれば、エジプト人輸送のための輸送機を直ぐ派遣できるように準備を始めたとのことです。

とのこと。
とすると、カダフィー大佐軍の空爆阻止として考えられる方策は、まずベンガジに反政府組織がリビア新政府樹立をを宣言→エジプトがただちに承認→新政府がエジプトに空軍出動を要請→エジプト空軍がリビア機を駆逐、ということが現実的な気がする。仮にエジプト軍が実際にリビア機を襲わなくても抑止力になり、リビア空爆しづらくなる。エジプト軍なら庶民の抵抗感も少ないのではないか。もっとも、エジプト空軍と言っても、大部分は米国製で実質迂回介入と言われるかもしれないが。
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