原口一博は現代の筒井順慶

福島第1原発:原口前総務相「3けた違うデータ」(毎日)

東京電力福島第1原発の事故に関し、原口一博総務相が2日の民主党代議士会で「東電から出されていた値とモニタリングポストが3けた違う」と発言した。東電は5月28日、それまで未公表だった放射線モニタリングデータを公表しており、原口氏はその中に以前の公表分と3けた違うデータが含まれていると指摘した。確かに公表分と未公表分でほぼ同じ時間帯に3けた違うデータはあるが、測定場所が違う上、未公表分を含む全体の最高値のデータは以前から公表されている。

実はこれが原口前総務相菅直人首相に突きつけた野党の内閣不信任決議案に賛成から一転して反対に回る“条件”だったのだから恐れ入る。ついこの間、公表されたネタに飛びつき、「福島の子供たちを救え、救うなら賛成を翻してもいい」というわけだ。使えるネタ何でも使い、帳尻合わせに使う。菅首相の不信任とおよそ何の関係もないためにする議論を立て板に水に、何の恥じらいもなく言ってのけるのが、この人の取り柄だ。
原口氏には、「状況A」と「状況B」という真逆の状況の両方をしっかり用意していて、それぞれについてもっともらしい理由を準備万端整えているらしい。そして、いざとなって使い分けるのに躊躇しない。
喋り方が立て板に水だから余計にこの人の嫌らしさがモロ出てしまう。基本的に偽メール事件で自殺した元民主党議員と同じ体質なのだろう。洞ヶ峠を決め込んだ現代の筒井順慶だ。その点、はがいじめにされても賛成票に回って除籍処分を受けた松木謙公元農水政務官とは対極の人物なのだろう。
こういう要領良過ぎる人物こそ除籍処分にすべきだろう。肝心な時にずる休みした小沢一郎と一緒に。
それにしても、今回の騒動には何気にか関心持てなかった。何となく、不信任案可決はないと思っていたし、その通りになった。
真相はきっと、前日までは、ここまで圧力をかければ菅首相は自ら辞任表明するだろうと思っていたのが、辞任しないものだから例によって伝書鳩鳩山由紀夫が“妥協案”を午前中に呈示してこうなったのだろう。そして、鳩山由紀夫は例によって、「私は一体何だったのだろう」状態のようだ。
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