いつの間にか韓国が世界一の潮流発電大国に

今、韓国の仁川に2017年完成予定の潮流発電所は完成すれば原発一基分に相当する発電量になるという。
Incheon Tidal Power Station

The Incheon Tidal Power Station is a large tidal power station currently proposed to be built at the Incheon Bay, South Korea. The facility is expected to top 1,320 MW in generating capacity with the help of 44 water turbines rated at 30 MW each, making this facility one of the largest of it kind in the world. The construction and developments costs are expected to reach ₩3.9 trillion (US$3.4 billion), of which would be entirely covered by private funding. The stations is expected to generate up to 2.41 TWh of energy annually upon its completion in June 2017
インチョン潮流発電所は、1320MWの発電量が見込まれる。

元記事を読むと、
Incheon to House Largest Tidal Power Plant

Its capacity is similar to that of the APR1400, the country's first nuclear power reactor to be exported, and will be more than five times the size of the world's current biggest tidal plant.
その発電能力は同国初の輸出用原子炉APR1400と匹敵し、現在世界一の潮流発電所の5倍の能力を持つ。

List of tidal power stations を見ると、既に操業中のものでも、韓国は世界一の潮流発電所を今年から操業を始めている。
Sihwa Lake Tidal Power Station

Sihwa Lake Tidal Power Station is the world's largest tidal power installation, with a total power output capacity of 254 MW, surpassing the 240 MW Rance Tidal Power Station after 45 years.

ロケーションはやはり仁川に近い。韓国西岸は入り組んだ海岸線で潮流発電のロケーションに適している。
翻って日本でも九州西岸は韓国の西岸とよく似ている。しかも、なんと言っても関門海峡から紀淡海峡まで瀬戸内海という潮流発電のロケーションの宝庫がある。紀伊半島東岸や東日本大震災に見舞われた三陸海岸だってロケーションに最適だ。
なのに、潮流発電は同じ自然エネルギーの中で太陽光発電風力発電の影に隠れてさっぱり盛り上がらない。やれ、太陽光発電はドイツに見習え、風力発電デンマークやスペインを見習えとか相変わらず自然環境の違いなど考えずにヨーロッパばかり見ている。
日本では韓国の仁川空港が巨大ハブ空港化して大慌てでハブ空港化をしないと韓国に負ける、韓国の釜山港にコンテナのハブ港化して大慌てで日本にもハブ港をと騒いだが、同じことが潮流発電で大慌てする日が来るのが目に見えるようだ。
日本語版ウィキペディア潮流発電では、

日本においては、鳴門海峡津軽海峡関門海峡など潮流の激しい地形で水平型水車を回す研究が進められており、北九州市九州工業大学は、関門海峡で2011年度から実証実験を開始し、大間崎などでも検討されている。しかし、たとえ干満の差の大きいところであっても、大規模な潮汐発電所の設置に適した箇所が無いことから、それほど普及していない。

「しかし」以降を読むと、相変わらず「できない理由」オーラが横溢したやる気のなさだ。本四架橋は三つも作っているのに、いざ潮流発電となると、環境影響評価とかなんたらかんたら並べ立てて本格的潮流発電はしないつもりなのだろう。
この際、韓国にもっともっと頑張ってもらってハブ空港やハブ港と同じようにショック療法をしてもらうしかないようだ。やはり日本は何事も外圧がないと動かない。
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