小鳩が海に落ちた日
「決選投票になったら、『非海江田』で票を集中させたい」
29日朝、国会内で開かれた菅首相グループの会合。座長の江田法相は約30人の出席者にこう呼びかけ、了承を取りつけた。
菅グループは、代表選の対応を自主投票としていたが、菅首相の意向もあり、「反小沢」では一致していた。党内では「海江田氏が1位となるものの、過半数には至らない」との見方が大勢だった。
「野田氏と前原誠司前外相の陣営はともに票の上積みに必死で、決選投票となった場合の戦略を立てるに至っていない」と見た江田氏は、野田、前原両陣営に「決選投票では野田、前原両氏のいずれか上位となった候補に投票する」という「海江田包囲網」を事前に打診し、両陣営も「当然の行動」と受け止めた。
こういう情報は、第1回投票後に次々と情報が入り、普通の選挙なら、決戦投票段階で「当選確実」な感じだった。
なぜ敗れたかと言えば、「海江田万里首相で日本全国が泣き崩れる日」にしてはならないからだろう。もし海江田氏が選ばれれば、民主党は完全に有権者から見放されるという判断はいくら永田町感覚でも理解できる。結局、梯子外されたのは小沢一郎だった。小沢グループはこれで3連敗。これじゃ首班指名選挙でも何もできないだろう。早速鳩山由紀夫は「野口氏を支える」と言っているし。
どうせ次の衆院選では小沢チルドレンのほとんども討ち死するだろうから、その時には「数の力学」という田中角栄の劣化コピーも通用しなくなる。いよいよオシマイだ。小鳩が「海」江田という人を選んだ時点で海に落ちるのはある意味分かっていたことだおる。
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