脱原発三原則

原発を新たにつくらない
原発を再稼働させない
原発を輸出しない

まあ、こんなもんだろうか。公的に語られているわけでもないが、既に空気としては、暗黙の裡に「三原則」ができてしまっている可能性がある。
日本は「三原則」が大好きだ。典型的なのは、これ。
非核三原則

非核三原則(ひかくさんげんそく)は、「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」という三つの原則からなる、日本の国是。3項目の表現は「持ち込まさず」と「持ち込ませず」の2通りがある。佐藤栄作が打ち出した。

ここで言う「国是」とは、

その国の大部分の政策の方向性を決定付ける、国民の支持を得た方針のことであり、基本的には長期的に維持される。憲法と違い、内政・外交その他諸々の分野全てを網羅するものでは無く、内政のみ、もしくは外交のみに作用するということも決して珍しいことではない。そもそも法律として明文化されるとは限らない。よって法的拘束力が無い場合が珍しくない。大抵は「○○主義」などというように簡潔な表現で呼称できる。

とあるが、法律に明記されていない分、却って曖昧な空気に馴染み、ある意味法律以上に遵守される。ほとんど憲法並みだ、と言っていいくらい。
つい最近も、
防衛相 武器輸出など党内議論を(NHK)

一川防衛大臣は記者会見で、民主党の前原政策調査会長が、ワシントンでの講演で「武器輸出三原則」の見直しや、海外に派遣される自衛隊員の武器使用基準の緩和が必要だという認識を示したことについて、党の方針は決まっておらず、党内で十分、議論することが必要だという考えを示しました。
民主党の前原政策調査会長は7日、ワシントン市内で講演し、「武器輸出三原則」を見直すべきだと指摘したほか、国連のPKO=平和維持活動などで海外に派遣される自衛隊員の武器使用基準を緩和する必要があるという認識を示しました。

というニュースがあったばかり。ことほど左様にいったん「三原則」が定着すると、それを見なおしたり廃止するのは憲法改正並みに難しくなる。後は解釈改憲同様、“解釈見直し”で現実的運用するしかない。
こういう「三原則」は超法規的空気法のようなところがあり、一度独り歩きすれば、制御不能になって翻弄されるリスクがあるので、なんとしてでも避けなければならない。
そのためにも1つでもいいから原発を再稼働すべきだろう。中には「原発ゼロまであと○個」なんて「♪もういくつ寝るとお正月」のノリでエネルギー政策を考えている人もいるくらいだから。
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