ナベツネは既に敗北している?

清武GM、渡辺会長に自爆テロ「許せない」(日刊スポーツ)
清武巨人代表たった一人の反乱か ナベツネ「クーデター」までいくのか(J-CAST)
自爆テロ」とか「たった一人の反乱か」などという大見出しだが、少なくともこれは自爆テロではないと思う。清武英利代表はそれなりに“勝算”があっての挙だと思う。
清武氏の記者としての略歴を見れば、自爆して果てるようなヤワな玉とは到底思えない。社会部記者の証券会社の損失補填問題、日債銀不良債権飛ばし事件など数々の経済事件をスクープしただ者ではない記者だったということ。例えば、このサイトでも読めば彼の記者としての凄さが垣間見られる。「清武軍団」などと言われたのは読売大阪社会部の「黒田軍団」になぞらえられたのだろう。同じ社会部出身の巨人軍幹部でも特段記者としての勲章がない滝鼻卓雄、桃井恒和とは玉が違う。
当時の国税当局、捜査当局との人脈が生きているとすれば、その後もせっせと情報を収集し、ナベツネの“金玉”を多かれ少なかれ握っているだろうと推測される。その気になればナベツネを丸裸にできる情報を握っているのではないか。
後は情報を出すタイミング、敵に仕掛けるタイミングの問題だけれど、そこは元特ダネ記者だからつぼを心得ている筈。特に今のナベツネは盟友の氏家齊一郎も今はなく右腕だった内山斉氏は既に失脚させており、もはや全電源停止の福島第一原発のように冷却不能の暴走状態。暴走しているからこそ、今回のような好機が生まれたと言えなくもない。
たとえてみれば、清武氏は読売グループ内の元KGBプーチンのような存在なのだと思う。いくらナベツネとは言え、齢85歳、弱みを握られているかもしれない相手には何もできないだろう。そのことは本人が一番よく知っているはずだ。これまでとは違い、相手が悪いのだ。
渡辺会長、ぶぜんとした表情で無言…(日刊スポーツ)

巨人渡辺球団会長は午後8時56分に東京・中央区読売新聞東京本社を出た。いつもは午後7時過ぎには退社するが、桃井オーナー、原沢副代表から清武GMの会見について報告があったとみられる。本社前には約20人の報道陣が詰め掛けたが、口を開くことなく専用車に乗り込んだ。ぶぜんとした表情で後部座席に座り、食事することが多い都内のホテルにも立ち寄らず自宅に直行した。読売新聞東京本社広報部は「今回は巨人軍の人事をめぐる話であり、読売新聞社としては対応はしない。球団に聞いてほしい」と答えた。

いつもこんな時にがなりたてるナベツネがやけにしおらしい。戦々恐々としているのはナベツネなのかもしれない。周囲からおべっかばかり言われることに慣れ切った人物は、面と向かって罵倒されると免疫を失っているだけに案外弱いものだ。
元々、読売新聞は社会部帝国主義と言われた時代があったが、ナベツネが政治権力とつるんで帝国を崩壊させた恨みがある。今度のクーデターは言わば「帝国の逆襲」の戦端になるかもしれない。
追記:【巨人内紛】渡辺恒雄球団会長の反論談話全文(産経)

CSで惨敗した以上、多少の変更が必要になったのは当然のことです。

これ、全くナンセンス。ならCS終わってからなぜ決めないのか。ほとんどが後だしじゃんけん的な言い訳に終始している。

今後の対応は、本人の反省次第であり、現時点ではただちに処分を求めるつもりはありません。

どこかで聞いたような「現時点ではただちに」(笑)。やっぱり、世評通りに強く出られない事情があるのだろう。
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