格納容器に既に水面はないのでは
格納容器の底から四・五メートルの位置まで内視鏡を下ろしたが、水面は確認されなかった。炉心に注入した水は、これより低い位置で建屋地下に流れ出ていることが確認された。
19日の調査で目的の一つだった汚染水の水面の確認について、動画では、格納容器のコンクリートの底から4メートルの高さにある作業用の足場が、水がない状態で映っていることから、東京電力は、水面は高さ4メートルより低い位置にあると説明しています。
東電は、格納容器内の圧力値から、格納容器の底部から高さ約4.5メートルのところに水面があると推定していた。しかし、高さ約4メートルの場所にある作業用の足場の位置まで内視鏡を下げても水面にたどりつかなかった。このため、水位は格納容器の床面から約4メートル以下と考えられるという。
可能性としてもう水面そのものがなくなっているのではないか。当初、水蒸気で見えない可能性があると言われていたが、結構見えている。なのに、水面は見えない。格納容器の底部には足場が鮮明に見えるのにその下は暗黒。水面があれば内視鏡の発する光を反射してキラキラ輝いて見える筈。ということは、もう水は溜まっておらず、格納容器の底は、少なくとも鋼鉄部分は穴があいて底抜けになり核物質はコンクリート部分と混ざってしまっているのではないか。水がたまっているのならもっと湯気が朦々と立ち込めている筈。何せ摂氏45℃前後なのだから風呂場と大して変わらない気温だ。そんな低温なら水蒸気はすぐに白い湯気になるはず。上から降り注ぐのは水滴とされているが、専門家には圧力容器に注水された水が底から漏れ出て雨のように降り注いでいるという説もある。
もう水面はなく、核物質がコンクリート以下に浸出していればこれだけ低温なのも納得できる。