大阪市を潰すのではなく大阪府を潰せ

朝まで生テレビでもやっていたのだけれど、大阪都構想というのは大阪市を潰して東京23区のような特別区にしようという橋下徹大阪市長の案のだけれど、大阪市を潰したからといって二重行政の解消になるのか。
大阪府には大阪市のほか、人口84万人の堺市政令指定都市だ。他に人口50万人の東大阪市、人口35万人の高槻市の2市が中核市特例市が7市もある。こんな狭い大阪府のほとんどは政令指定都市中核市特例市で埋め尽くされているのだ。こんな例は他県にはない。大阪府そのものが一つの大都市と見た方が分かりやすい。
大体、番組では大阪市地盤沈下して人口が減っているというが、大阪府自体は減っていない。1965年の大阪市は人口310万人、2010年は266万人と確かに減っているが、大阪府の1965年の人口は666万人、2010年は881万人で平成に入ってからは増えも減りもしていない。中心の大阪市が一層商業化して住宅地が郊外に移っただけだろう。全体としては地盤沈下していない。むしろ大阪府全体が飽和化しているのが現実だろう。
そうすると、いっそのこと大阪府まるごと大阪市にしてしまった方が分かりやすいし、合理化も進展するというもんだろう。
え?じゃあ大阪府はなくなるのかって? 兵庫県と合併して阪神県とでもすればいい。大体、全国のプロ野球ファンのほとんどは阪神タイガースの本拠地は大阪だとぼんやり思っている。阪神優勝パレードは御堂筋で行われた。本当の本拠地は兵庫県西宮市だというのに。番組でも「大阪というコミュニティは潰さない」と言っていたが、コミュニティとしての大阪は実は大阪府を超えていて、兵庫県にまで及んでいるというのが現実だろう。
将来的には、尼崎、西宮市も大阪市に吸収合併、芦屋市は神戸市に吸収合併する。どうせ改革するならこれくらいまでしてもらわんと。
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