ただ燃やすために瓦礫を北九州に運ぶ滑稽さ

北九州市議会 がれき受け入れの決議(NHK)

この決議は、北九州市ががれきの受け入れに慎重な姿勢を示しているのに対し、がれきの処理なくして被災地の真の復興はありえないとして、市議会の主要な4つの会派が先週、提出していました。
決議では、放射線量の測定体制を十分に整えることを条件に、放射線量が「通常の廃棄物相当と判断される」がれきを受け入れるよう、市に求めています。
12日に開かれた北九州市議会の本会議で採決が行われ、全会一致でこの決議が可決されました。

確か半年前までは「仮設住宅を早く作れ。阪神大震災当時に比べて全く進んでない」がトレンドだった。その結果、生活の利便性も無視されて訳分からないところに無理矢理建てられ、それがまた苦情のネタに使われていた。
ここにきて瓦礫の受け入れ競争が流行りになっている。「絆はどこへ行ってしまったのか」が決まり文句になった。
けれど、瓦礫は一応整理されて、被災地には空地が目立っている。で、空地ができたからといって、すぐ何かを建設しようというようには進んでいない。
ということは山積みされた瓦礫を全国で分担して焼却処理しても見た目がよくなることを除いて何かが急に変わる訳ではない。
そもそも膨大なエネルギーを使ってなぜ遠路はるばる北九州まで、ただ燃やすために運ばなければならないのか。これこそ資源の無駄遣い。放射能の問題云々もバカみたいだがそれ以上にバカみたいな話だ。
そもそも瓦礫は立派なリサイクル資源である。所有権は被災地にある。燃やすにしてもバイオ発電所を建てる方法もある。考えれば他にも色々使い道もあるだろう。
ところが、これまた流行語の「スピード感」重視で後先考えず、とにかく瓦礫処理を「スピード感」をもって処理すること自体が目的で、「迅速な復興」の印象を強めることができる。ただ、それだけの話だ。
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