猫ひろしさんという開発輸入

猫ひろしさん ロンドン五輪代表選出の可能性浮上

カンボジア国籍を取得したお笑い芸人の猫ひろしさんが、ロンドン・オリンピックマラソンカンボジア代表に選ばれる可能性が出てきました。
カンボジア国籍を取得した猫ひろしさん:「あとは(選考結果を)待つだけです」
猫さんは先月、日本国内で行われた大会で、カンボジアのオリンピック委員会が設定したタイムをクリアし、現在、カンボジア国内でベストタイムです。
カンボジア、トン・コン観光大臣:「(Q.ずばり、猫さんが選ばれる可能性はあるのでしょうか)猫ひろしさんが選ばれる可能性はありますね」
 来月中旬には代表選手が発表される見通しですが、オリンピックを目指した国籍の取得にカンボジア国内でも論議を呼んでいます。

一番違和感あるのはインタビューに応じたのがカンボジアの観光大臣であること。カンボジアの観光大臣ってスポーツも所管しているのか。と思って調べたら、オリンピックの所管はやっぱり教育省だ。
じゃあ、なんでテレビ朝日と観光大臣がタッグ?を組んでこんな記事を配信するのかと言えば、猫ひろしさんがカンボジア代表でオリンピックに出場するのはカンボジア国内の教育マターではなく、観光マターだということだ。
もし猫ひろしさんが正式にオリンピック出場が決定すれば、日本の報道陣、とりわけワイドショークルーがカンボジアに殺到する。猫さんの練習拠点は日本国内らしいが、正式代表になればカンボジアで認証式や結団式のようなものもあるだろうから。ついでにカンボジア国内でも練習するだろう。報道クルーもカンボジアの観光地も紹介してくれるだろう。釣られて日本人観光客も増大する、という計算もあるだろう。
テレビ局はテレビ局で視聴率を稼ぐネタにできるので元が取れ、所謂win-winの関係になる。
国外で話題を作り、それを国内に持ち込む。これをネタの開発輸入と言うべきか。思えば沢尻エリカの離婚騒動もスペインが舞台だった。オリンピックの代表権も、国際貿易の観点から見なければならないということだろう。
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