安保反対と再稼働反対

瀬戸内寂聴さんらが反原発を訴え(NHK)

瀬戸内さんは、集まった人たちに、「広島と長崎に原爆を投下された日本からは原発を絶対になくさないといけません」と話しました。そして、原発の再稼働に向けた政府の動きについて、「何を考えているのかと思った。これまでにないくらい日本の状態は悪くなっている。私のようなおばあちゃんが訴えることで、多くの人に関心を持ってもらいたい」と話しました。
瀬戸内さんは、去年、原発事故が起きたことを受けて、講演や著作を通じて原発のない社会作りを呼びかける活動を続けています。市民団体のハンガーストライキは、国内で唯一、運転を続けている北海道電力泊原発3号機が運転を停止する今月5日まで続く予定で、瀬戸内さんたちは2日夕方までハンガーストライキに参加するということです。

山本七平が「空気の研究」は「日本教について」などで述べていた記憶があるが、「安保反対」というのは、日本教徒の念仏のようだということを言っていたと思う。1960年の安保闘争の頃、全学連委員長だった西部邁は「安保条約の条文なんて一度も読んだことがない」と嘯いていたそうだ。
寂聴だって大飯原発のことなど一度も調べたこともないだろう。「再稼働反対」も念仏なのだ。なぜ1号機、2号機ではなくて3号機、4号機なのかも考えたこともないのだろう。
寂聴にとって「再稼働」というのは「オウム」「阪神大震災」と同じで日本に災いをもたらす災厄の記号でしかない。中身などどうでもよい。具体的にどの原発が再稼働するのか問題である訳ない。西部が安保条約の第何条がけしからんかなど視野になく、「安保」が日本に災厄をもたらす記号であったように。今の寂聴と同じように「これまでにないくらい日本の状態は悪くなっている」と思っていたのだろう。
90歳で凄いという向きもあるが、日没限定で座っていればいいのだから説教なれしている寂聴からすれば、なんてことないだろう。その間、記者相手に説教してればいいのだから。
寂聴にとって「これまでにないくらい日本の状態は悪くなっている」という状態が書き入れ時なのだ。老骨に鞭打つのにはそれなりの彼女のライフストーリーがあるからだ。
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