デモ隊はなぜ財務省を包囲しないのか

脱原発デモ、国会包囲=「金より子どもの未来を」―ろうそくに灯ともし、訴え・東京(WSJ)

原発再稼働を進める政府や黙認する政治に抗議するため、「7.29脱原発 国会大包囲」と名付けられたデモが29日、東京都内で行われ、多数の市民が参加した。「今のお金より子どもが希望を持てる未来を」。参加者らは同日夜、国会議事堂を包囲し、ろうそくに灯をともしながら脱原発を訴えた。主催者の市民グループ「首都圏反原発連合」によると、参加者は約20万人。警察当局は1万数千人としている。
29日昼すぎの千代田区日比谷公園。集合場所には既に、若者や親子、高齢者ら幅広い年齢層が集まっていた。30度を超える気温の中、帽子をかぶったり日傘をさしたりする人の姿も目立った。
午後4時すぎから始まったデモの人波は東京電力本社前や経済産業省前を通り、国会議事堂に。灯をともしたろうそくやペンライトを掲げ、「原発要らない」「再稼働反対」と繰り返し叫んだ。

もちろん脱原発・再稼働反対デモだから当然と言えば当然なんだろうけれど、包囲されたのは国会議事堂、通過したのは東京電力本社、経済産業省、これまでの首相官邸も含めるとターゲットは4か所。
ところで、一連のデモの嚆矢となったデモとして、もう忘れられているかもしれないが、オキュパイウォールストリートに倣ったオキュパイ・トウキョウというのが昨年10月行われていた。
NYに続け「東京を占拠」 格差是正など訴えデモ(朝日)

日比谷公園にも約100人が集まり、東京電力本社や霞が関に向かってデモ行進を始めた。「反原発」「TPP(環太平洋経済連携協定)反対」「貧困削減」など主張は様々だった。

この時は、1%vs.99%のご本家にならって格差是正、貧困撲滅の筈だったのに向かった先はなぜか東京電力経済産業省だった。今と同じじゃないか。
こうして見ると、巷ではジャスミン革命に倣ってアジサイ革命(もう季節が過ぎたからこのネーミングどうかとは思うのだけれど)と呼ばれたが、本来の本家はやはりOWS(Occupy Wall Street)であり、オキュパイトウキョウの筈。
昨年時点でも、経済格差を憤るのならまず財務省は欠かせない筈だ。その時点ではまだ直接的に財務省に向かう動機付けがなかったのかもしれないが、その後の消費税増税、シロアリ退治放棄が鮮明になった今では、野田首相財務省の腹話術人形と化したことが明らかになった今では、財務省包囲と言う発想があっていい筈。少なくとも腹話術人形の置き場に過ぎない首相官邸より財務省前でデモした方が価値が高い。
純客観的に見ても再稼働しないと一番苦しむのは貧困層の筈なのだが、なぜ自らの首を絞めるようなことを必死でやり、本来の敵である筈の財務省に向かわないのか、はっきり言って不可解だ。
自発的デモと言うが、なぜこうも再稼働・脱原発に特化したまんまなのか。自発的な割にプラカードの主張、シュプレヒコールも画一的で広がりがない。不可解なくらい統率が取れている。なんでこんなに主張に個性がないのか。昨年時点ですら既に脱原発に特化する気配があったのはどういう訳なのか。再稼働が民意に反するのなら、同じくらいシロアリ退治なき消費増税も民意に反する。
そこまで手が回らない? そんなワケない。財務省はすぐお隣さんだ。「シロアリの巣を包囲せよ」なんてプラカードを掲げて財務省を包囲することが起きて良い筈だ。
なぜそれが起きないのか。目に見えていないところでコントロールされているとしか思えない。市民と言ったって、労働組合の旗がないからと言ったって、組合が関与していない証拠にはならない。組合がステルス化してデモをある方向に導くということはあり得ないことではない。脱原発や再稼働反対は実はガス抜きに利用されている可能性は排除できない。
Clickで救えるblogがある⇒にほんブログ村 ニュースブログへにほんブログ村 経済ブログへ