北極海メルトスルーか

8月9日現在の北極海の海氷面積は5478281km2に縮小、これまで最も早いペースだった2007年同日の記録5565313km2より1.6%低い観測史上最速の減少ペースになった。特にこの8月に入ってからの減少ペースは大きく、8月1日の6467031km2より15.3%大幅減少した。2007年の同じ時期の減少率12.0%を大きく上回っている。グラフ(参照)で見ると、最近はほとんど垂直降下、フリーフォールと言っていいくらいの急降下ぶりだった。これまでのボリンジャーバンドを下に突き抜けかねない気配だ。
今後とも同じペースで減少するかどうか分からない。2007年は例外的に減少期が9月下旬までずれ込んだためアノマリーの色彩が強かった。
しかし、少なくとも2007年以来最少2位になる可能性は高くなった。ロンドン五輪風に言えば銀メダル以上確定だ。2011年と2012年で2年連続上位3位に入ることになり、後は金と銅か、銀と銅か、どっちになるかだけが問題。2年連続観測史上最小値圏に入るとなると、これはアノマリーではなく状態化して新たなステージに入った可能性が高い。地球温暖化対策は人間の都合で棚上げされても自然は正直に温暖化を表現し続けている。
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