北極の海氷、1カ月早いペースで史上最小記録更新

北極海の海氷が8月24日現在で4209219km2(グラフは速報値)に縮小、2007年9月24日に記録した4254531km2の史上最小値をあっさり更新した。ちょうど1カ月早い超スピード記録だ。(参照)
しかも、もう八月下旬になり、気温が下がってそろそろ溶解ペースも鈍って来る筈なのに依然としてハイペースで溶け続けている。1週間前(8月17日)に比べると13.1%減。さらに2週間前(8月10日)との前週比は10.8%減なので、むしろペースが速まっているくらいだ。2007年の同時期比較では、それぞれ6.1%減、6.0%減だったので2倍近いペースだ。
しかも、溶け易い海氷は既に溶けている筈なのになおこのスピードペースは新しいフェーズに入ったと言わざるを得ない。このため、今回の最小記録は、5年間の“底”が割れて完全にメルトスルーとなり、正に制御不能チャイナシンドローム状態に入った。今月中には400万km2をあっさり割り込むのは確実で、どころか最終的な底値が一気に350万km2を割り込むことも視野に入って来た。
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