「消費増税は全て社会保障に使われます」は本当

最近、テレビを付けていると「消費増税はすべて社会保障に使われます」というCMが時折流れて来る。民主党選挙対策用CMなのかよく知らないけれど、けれど、これ、当たり前のごとく本当だと思う。
財務省によると、5%の税収分13兆円のうち、地方消費税分と地方交付税分を差し引いた7.3兆円は年金、老人医療、介護に回されている。今回の増税分もこれまでを踏襲しているだけに過ぎない。恐らく増税後に消費税から回される社会保障費は14.6兆円になるということか。財務省のグラフで示されているように「消費税収を充てるとされている経費:15.1兆円」と不思議にも平仄が合う。
それにしても「消費税収を充てるとされている経費」って、要は建前としてそうだったが、実際はこれまでうまく行かずに充てられていなかったということなのだろうか。
ということは、今回の増税は予定の筈だったがやっていない分の“損失補填”ということにならないか。
どっちにしても予想される社会保障費予算の総額は増税が施行されることには32、3兆円くらいになっている。消費増税しても消費税だけで賄えてきたわけでもないし、今後も賄えない。お約束通り増税分は全て社会保障費に使える。
施行時の社会保障費予算総額は32兆円としても、増税したからといって7.3兆円分加算して社会保障費を一気に39兆円にするわけじゃないから、要は社会保障費財源の看板のすげ替えでしかない。
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