野田派加入で自民圧倒的多数、憲法改正可能に

BLOGOSから拝借すると、総選挙予測は週刊文春週刊朝日でそれぞれ民主86、75、オリジナル自民244、230だそうだ。衆議院議員定数は480のまんまなので文春+朝日/2だと、民主80、自民237になる。純化路線の民主党はほとんど自民党野田派なので選挙後合流すれば317になる。さらに3人はぐれ当選者を拾えば、320。3分の2を占め、圧倒的多数を獲得することになる。憲法改正の発議(総議員の3分の2以上)が可能になり、参議院でも野田派を含めたニュー自民党で3分の2を獲得できる。ましてや三党合意延長の自公民路線なら楽勝だ。
実際、
「自公民の協調路線で」 石破氏 政権奪還後の構想(東京新聞)

石破氏は「民主党とすぐ連立という話ではない」と指摘し、政策ごとの「部分連合」も念頭にあると強調。一方、日本維新の会との連携は「維新はまだ参院議席を持っていない。ねじれの解消には寄与しない」と否定的な考えを示した。

石破茂幹事長は鳩山由紀夫元首相不出馬の際も野田佳彦首相の純化路線を評価していた。そもそも政策の違いなどどうにでもなる。政治家の「政策」というのは今も昔も議席獲得のための算段なので選挙が終わればカンケイない。少なくとも大同小異の「小異」については。その意味で石原慎太郎は正直だ。
今のところ、安倍晋三自民党総裁は金融緩和のみが批判を浴びているが、彼の本領はもちろん日銀バッシングではない。憲法改正なのだ。建設国債日銀買取などは改憲を目立たなくするための煙幕の可能性が高い。
再稼働判断3年以内 改憲し国防軍を創設 自民 政権公約発表(東京新聞)

自民党安倍晋三総裁は二十一日、党本部で記者会見し、衆院選(十二月四日公示、十六日投開票)の政権公約を発表した。争点となる原発再稼働の可否については「全ての原発で三年以内の結論を目指す」と原案通りのあいまいな表現になった。一方で、改憲国防軍創設を明記するなどタカ派的な姿勢を浮き彫りにした。

東京新聞なので原発問題メインは割り引くとしても改憲は付け足し的にしか書かれていないが、最後に、

安倍氏は記者会見で「できることしか書かない。政治が国民の信頼を取り戻すためにこそ私たちの政権公約はある」と強調した。

とある。逆に「できる」と思っているから改憲を書いているのだ。
そもそも、安倍氏は9月末、
改憲を次期衆院選の争点に 消極的な議員は退場を、自民・安倍総裁

自民党安倍晋三総裁は30日、京都府綾部市で講演し、次期衆院選憲法改正を争点の一つにしたいとの意向を示した。改正の発議要件を衆参両院とも3分の2以上と定めた憲法96条に関し、「たった3分の1を超える国会議員の反対で発議できないのはおかしい。そういう(改憲に消極的な)横柄な議員には退場してもらう選挙を行うべきだ」と述べた。

とある。最後の「(改憲に消極的な)横柄な議員には退場してもらう選挙を行うべきだ」という件は、まるで今の野田首相純化路線と軌を一にしているようではないか。
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