額面通り執行されると思えない来年度予算案

一般会計92.6兆円=7年ぶり減額、財政規律に配慮―13年度予算案(時事)

政府は27日、2013年度予算案の一般会計総額を92兆6000億円程度とする方針を決めた。基礎年金の国庫負担分約2兆6000億円を加えた12年度予算の実質規模92兆9000億円を下回り、7年ぶりの減額予算となった。国債元利払い費を除く政策的経費も70兆3700億円程度と12年度から約6000億円減らし、財政再建に取り組む姿勢を打ち出した。29日に閣議決定する。(時事)

これだけ見ると、前年度より歳出を抑制したように見えるけれど、実質来年度補正予算が入っていない。
昨年は、
2012年度予算が成立、衆院の優越で 実質過去最大規模

[東京 5日 ロイター]2012年度予算は5日、参議院本会議で否決された後、両院協議会を経て、憲法で定める衆議院の優越規定により成立した。一般会計総額は90兆3339億円と3年連続で90兆円を上回る高水準。新規国債発行額は44兆2440億円で、国債への依存度は49.0%と当初予算ベースで過去最悪を更新した。
一般会計総額は6年ぶりに減少するが、92兆円台で最大となった11年度、10年度に次ぐ過去3番目の規模。基礎年金の国庫負担割合を2分1に維持するための財源2兆6000億円を、予算計上の必要がない交付国債で賄うことや、東日本大震災からの復興経費を特別会計で3兆7754億円計上していることなどを踏まえると、実質的には過去最大といえる。

で、東日本大震災からの復興経費を特別会計で3兆7754億円計上していることなどを踏まえると今年度は96兆7000億円が実質ということになる。
ところが、来年度は来月成立見込みの今年度補正予算が13兆円規模。実質的に来年度予算を先食いした形になるので本当の予算規模は105兆円規模になり、前年度を大幅に上回る。
だけど、これ本当に執行する気なのかと言えば、そうはならない気がする。夏の参議院選挙が終わり、消費増税景気条項お試し期間が過ぎれば、何らかの理屈を付けて執行を流産させる気がする。本当に執行すれば狂気の沙汰だろうから。
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