裁判所が「無効」と判決すれば民主党政権復活だった(筈)

衆院選1票の格差で違憲判決 東京高裁(NHK)

去年12月の衆議院選挙で、選挙区ごとの1票の価値に最大で2.43倍の格差があったことについて、東京高等裁判所は、憲法に違反するという判決を言い渡しました。判決は、最高裁が見直しを求めたあとも選挙まで是正が行われなかったことに対し、「国会の権限を考慮しても許されるものではない」と批判しました。
去年12月の衆議院選挙は、選挙区ごとの1票の格差が最大で2.43倍あり、弁護士などの2つのグループが「国民の意思を反映した正当な選挙と言えず、憲法違反だ」などと主張して、全国で選挙の無効を求める裁判を起こしています。
一連の裁判で初めての判決が東京高等裁判所で言い渡され、難波孝一裁判長は「衆議院選挙の1票の格差は前回、4年前の選挙よりもさらに拡大している。最高裁はおととし不平等を解消するため早急な区割りの見直しを求める判決を出し、その後も十分な時間があったが、去年12月の選挙までに是正は行われなかった」と指摘し、憲法に違反するという判断を示しました。
さらに判決は、選挙まで格差が是正されなかったことに対し、「国会に権限があることを考慮しても見直しが遅れたことは許されるものではない」と批判しました。
一方で、去年11月に小選挙区を5つ減らす「0増5減」の法律が成立し、今後、1票の格差が2倍未満に是正されることなどを理由に、選挙の無効を求める訴えは退けました。

違憲状態」から「違憲」とグレードアップしても相変わらず「選挙無効」と言えない裁判所。理由は「0増5減」の法律が成立したからと言うのだが、これが適用されて選挙が行われたのならまだしも、適用されていない。こんな詭弁まで出して無効を認めない本当の理由は「世の中に混乱を生じさせる」からだろう。
けれど、混乱など起きない。これが混乱と言うのなら、解散だって混乱だ。前の2009年の衆院選の効力は今年9月まである。いや、無効な解散で任期が約3カ月、実質4カ月不当に奪われたのだから今年の年末あたりまで任期が延長されていい筈なのだ。
昨年12月の衆院選を無効にすれば、そのまま前議員の議員資格が復活し、民主党政権奇跡の復活だ。民主党はなぜ原告団を応援しなかったのだろう。解散した野田首相だけが悪かった、我々は悪くなかった、被害者だと言い張っても良かったのでは。橋下徹日本維新の会代表だって「あの時は仕方なく戦わざるを得なかったが、本当は違憲だと思っていた。選挙やり直せば良いんですよ」と居直って裁判所を応援すれば良かった。民主、維新、さらには生活の党まで裁判所を応援すれば、東京高裁だって「無効」と言えたかもしれない。この種の裁判、まだまだ続くので今からでも遅くないと思う。まず2009年体制にいったん戻して仕切り直しなら自民党公明党以外は大同団結できる筈なのだが。
無効な衆議院の下で決まった法律は日本国憲法第54条を援用して参議院が緊急集会したことにすればよい。とすると補正予算も有効になる。もっとも、自民・公明で出した法案は無効だろうけれど、その前の民主党案を参院で通せる。今の現状が混乱状態なのだからこれくらいの緊急措置をするしかない。
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