相場時間より相撲時間

標準時間の2時間前倒し、都知事が提案=産業競争力会議

[東京 22日 ロイター] -  産業競争力会議は22日、総合技術科学会議など関係会議の検討状況の報告を受け、6月にまとめる成長戦略のとりまとめに向けた論点整理を行った。この日の会議では、国家戦略特区に関連して猪瀬直樹東京都知事が、日本の標準時間を2時間早めることにより、東京市場を世界で一番早く開くマーケットとし、活性化を図ることを提案した。猪瀬都知事は、海外に流出した金融機関などの東京拠点機能を呼び戻せると指摘。世界市場を東京、ロンドン、ニューヨークで8時間ずつ24時間カバーできるような体制にするとした。

最近の猪瀬知事は思い付きで暴走気味なのだけれど、意味がよく分からない。株式市場の場合、ニューヨークは夏時間で日本時間午前5時、冬時間は午前6時で終わり、2時間前倒ししても午前7時で、「カバー」したことにならない。ロンドン市場も夏時間は午後4時、冬時間午後5時からなのでやはりカバーできない。
「1日で一番早く開く市場」にしたいという意味ならニュージーランドは日本時間午前5時なので、やっぱり一番早くない。別に一番早いからといって世界の金融機関がNZに集まっているという話は聞かない。もう、何考えているか分からないし、そもそも都知事が提案すべき発言でもない。
そんなことより、不合理なのは大相撲の打ち出し時間が午後6時であること。昔、ほんの一時期午後8時打ち出しだったことがすぐにやめてしまった。おかげでサラリーマンが平日に行けることが難しく、行きたいなら接待受ける立場になるまで我慢するしかない。
相撲の稽古時間の慣習が狂うとか、色々理由は言われているけれど、本当の理由は皆さまのNHKの番組編成上の都合だろう。観客の立場からすれば午後9時打ち出しが理想的。幕の内だけ見ればいいや、というのならせめて午後8時だろう。
ただでさえ、人気が薄れてきているのに、午後6時打ち出しじゃ、余程の好事家しか見られない。NHKには教育テレビまであるのだからその気になれば何の不自由もない筈だ。
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