スーパーセル竜巻が襲えば汚染水タンクはひとたまりもない

竜巻もたらすスーパーセル、暖湿気で大気不安定(産経)

埼玉県越谷市などを襲った竜巻とみられる突風は、大気下層に暖かく湿った空気が強く流れ込んだのが一因だ。気象庁は、大気の状況が不安定になり、竜巻をもたらすことが多い回転する巨大な積乱雲「スーパーセル」が発生した可能性が高いとみて調べている。

東電:1800ミリシーベルト検出、「4時間で死」も−福島第一汚染水漏れ(ブルームバーグ)

福島第一原子力発電所の汚染水漏れ事故で、東京電力はタンク周辺から最大で毎時1800ミリシーベルトという高線量の放射線が観測されたと発表した。9日間前の測定から線量が急増していた。
東京電力 が8月31日に発表した資料によると、前回の測定(同月22日)から放射線の急増が確認されたのはH3エリアにあるタンク2基。4号タンク底部の継ぎ目付近から毎時約1800ミリシーベルト(前回の18倍)、10号タンクの同箇所からは約220ミリシーベルト(同3.1倍)が観測された。
近畿大学伊藤哲夫教授(放射線生物学)は、毎時1800ミリシーベルトという水準について、「4時間浴び続ければ死というものしかなく、手当てしなければ、30日以内に100%の方が亡くなる」と述べ、非常に高いレベルだとの認識を示した。

昨年、「もし巨大竜巻が福島第一原発4号機を直撃したら」と書いていたのだけれど、このスーパーセル福島第一原発を襲ったら、ガタガタの原子炉建屋ばかりでなく、今や原発後背地に置かれた無数の汚染水貯蔵タンクも心配のネタになる。タンクそのものがかなりポンコツ化しているようで、竜巻で空中に飛ばされなくても(有り得ないことではないだろう)、横転しただけでひびが入り、下手したらぱっくりタンクが割れてダダ漏れどころか、ドバッと溢れ出るだろう。地面に漏れ出るだけならまだしも竜巻で大量の汚染水が空高く舞い上がって汚染水雨が広範な地域に降り注ぐだろう。2年前のように風に乗って東京にも降って来るだろう。
確率は低いだろうが、低ければ起こらないということではもちろんない。起こる時は起こる。ニュースを見ている限り、そんなことは誰も想定していないのだろうさ。
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