今年の8月は南暖北冷

(参照)今年の八月は北極圏で冷温、南極圏で温暖という最近とは真逆の現象が起きていた。北極は極端に低いアノマリー、南極は極端に高いアノマリー。簡単に言えば、北極は冷夏、南極は暖冬。これまでずっと、北極が異常に高温、南極は異常に低温というシーズンのパターンが多かった。
このためか昨年は8月に「北極の海氷、1カ月早いペースで史上最小記録更新」となったのに引き換え、今年の北極海の海氷は溶け方が鈍く、年間最小面積ベースでは、昨年より約5割増しになりそうだ。とはいえ、それでも観測史上6番目の小ささなのだけれど。
面積ベースほど乱高下せず、より安定的で、近年、年々減り続けていた海氷の体積ベースの指標PIOMASでも、今年は久しぶりに増大になりそう。最低ベースでは2010年を上回りそうだ。ただし、今年5月くらいまでは史上最低レベルだったので年トータルでは、回復と言えるかどうか微妙。実のところ、今年の世界全体の平均気温は今年前半は比較的低かったが8月は月別で最も高く、これまで高かったとされる2010年や2005年を上回っている。
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