地球温暖化の唯一確実な指標は二酸化炭素濃度だけ

先月発表されたIPCCの第五次評価報告書第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の発表で今世紀末の気温上昇の予測値が0.3〜4.8℃とあたかも2007年に示された第4次評価報告書(AR4)気温上昇予測値の幅は1.1〜6.4℃より緩和したかのように見えるが、評価基準が異なるので特に予測が下振れしたわけではないが、あたかも温暖化予測が過大評価されていた印象は否定できない。
けれども「自然科学的根拠」など大気中の二酸化炭素濃度さえ正確に計測すれば“95% certain”などというまどろっこしい表現は必要ないのだ。物理的法則はオカルトでもない限り、とんでもない新発見の物理法則が発見されない限り“100% certain ”でOKなのだ。だから「CO2 NOW」でも見ていれば、事足りるほどシンプルな物理的現実だ。
IPCCは今回、ことさら海洋の温暖化を強調しているが、温暖化の90%が海洋に吸収されるのは今に始まったことじゃない。たまたま前回は気温の上昇基調が続いていたので気温が強調されただけだろう。モグラ叩きのようにどこかでホットスポットならぬホットエリアが変わるだけだ。
当たり前だが大気の二酸化炭素濃度の変化は化石燃料の増大だけでなく、海洋や生態系の二酸化炭素吸収量も込みの総合的指標。太陽活動やその他気候変動要因も全て込み込みの指標だ。
予測が変わり得るということは今度は予測が上ぶれすることもあり得る。というか、CO2濃度は確実に右肩上がりなので今後とも温暖化が進行することは物理的現実だ。変わるのは人々の心だけだ。
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