特定秘密保護法反対派≒反原発派になるメカニズム

デモ騒ぎなどを見ても、直観的に理解できるが、国会で成立した特定秘密保護法案に反対したマスメディア的に知名度のある論客たちは、そのほとんど反原発派なのはどういうワケなのか。冷静に考えれば全く別個の問題なのになぜかくも反対派のメンツだけは一致するのか。いくら中身を探ってもその理由は見つからない。それは法案そのものの問題ではなく、反対派個々人の自己イメージに絡む問題だからだ。
ある程度知名度がある論客は、他人にどう見られているかという問題が、ある問題に対する態度を決定づける大きな要素になる。反原発を主張していたのに、特定秘密保護法には賛成意見を表明すれば、それまでのファンから「裏切り」と思われはしまいか、と無意識に考えるものだ。心理学でいうところの認知的不協和を避けようとする心理が働く。言い換えれば、自己保身のメカニズムだ。
ネットで最近見かける「あの人たちが反対しているのだからきっと良い法律なんだろう」的な意見には、それなりに説得力があって、「あの人たち」は首尾一貫して「あるもの」に条件反射的に反対する習性を見抜いている。
この条件反射的法則に例外があるのは、ほかならぬ自民党系の人ぐらいなもの。あの人とか、あの人ぐらいなものだ。
結局、自己イメージの整合性が重視されるメディア社会では、中身の議論は横に置かれ、ゲリラ豪雨的に反対論が吹き上がる。議論と言っても、お約束の議論で、賛成派と反対派が混じり合うことがないので、上がるから買う、買うから上がるという需要超過が発生するのと同じ相場メカニズムで、反対するから声を上げる、声を上げるから反対する現象が起きるそのほとんどはバブルなので、いったん事が収束すれば一気にバブルがはじけて今までの喧騒は何だったのかということになる。まあ、昔から繰り返されてきた現象なのだけれど。
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