日米朝三国同盟は絵空事ではない

首相 3要件満たせば機雷掃海など可能(NHK)

みんなの党の浅尾代表は、「武力行使の新3要件の中に『わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生した場合』とあるが、この『他国』はアメリカ以外も含まれるのか」と質問しました。
これに対し安倍総理大臣は、「一般に外部からの武力攻撃に対し共通の危険として対処しようという共通の関心を持ち、わが国と共同して対処しようとする意思を表明する国を指すと考えている。あらかじめ特定されるものではなく、武力攻撃が発生した段階で個別具体的な状況に即して判断されるべきだ。同盟国であるアメリカは基本的に当たると考えているが、アメリカ以外の国が該当する可能性は現実には相当限定されると考えている」と述べました。

まことに変な話だが、アメリカ以外の『他国』に北朝鮮が該当してしまう可能性はないとは言えない。今やお隣の韓国は中国と組んで中韓同盟にもなりかねない気配。一方の北朝鮮は中国と“冷戦”の気配。
5年前、当ブログでは「ノドンは北京も上海も射程圏だよね」と書いていたが、中国とて北朝鮮にへそを曲げられたらたちまち脅威になる。その中国は日本に攻撃的姿勢を崩さない。
もし拉致問題で満額回答が出れば、予想外に日朝関係が改善する土壌はできている。中国としては北朝鮮の核ミサイル技術に日本の技術が付加されて命中精度が高まればさらに困ったことになる。
そう言えば、最近、北朝鮮は盛んにミサイルやロケット弾を撃ち込んでいるが、アメリカ向けの長距離弾道弾の実験は聞かない。今や重要なのは中距離弾道弾なのだろうか。アメリカとしても北朝鮮を中国版キューバとして対中抑止力に使いたいだろう。日本としても、技術援助で自国では持てない核ミサイルを事実上レンタルして“使用権”を獲得するかもしれない。
最近、政府がよく言うのは「一国だけで守りきれる国はもはやない」ということ。よくよく考えると意味深な気がする。日本だって、実は手のひら返しは伝統的に得意だ。
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