安倍晋三首相のトンデモ経済発言が止まらない

Shinzo Abe talks to The Economist

Mr Abe: Between the end of my first government in 2007 and my return at the end of 2012, what happened was that China overtook Japan in terms of GDP. Well, that was not due to China; it was due to Japan, I would say. Had Japan successfully overcome deflation, for example, having a real growth rate of 3% and inflation of 1%, then we would have had nominal GDP growth of 4% for 20 years. I mean, Japan would not have been overtaken by China.(2007年の私の第一次安倍内閣と2012年松の第二次安倍内閣の間に何が起きたか。GDPで中国が日本を追い抜いたのです。敢えて言えば、中国が原因ではなく日本が原因しているのです。もし日本が首尾よくデフレを克服し、例えば、この20年間に実質成長率3%、インフレ率1%で名目成長率4%を維持していたなら日本は中国に抜かれていなかったでしょう。)

この「もし」って、凄い「もし」だ。この20年間に名目成長率4%を続けていたらGDPは2倍になっていた。安倍首相の「5年間の不在」があろうとなかろうとだ。だが、アベノミクスと日銀の異次元緩和による超円安のおかげで第二次安倍政権の現在、2010年に抜かれてからたった4年で日本のGDPはあっという間に中国の約半分になってしまった。
ちなみにこの20年間で実質成長率が3%超えたのは民主党政権時代の2010年のみ。まあ、前年がマイナス5%という反動だったのだけれど。一体、どうやって20年間も成長の理想形を体現できたと言うのだろうか。
脱デフレと言うならインフレ率1%を20年間保ち続けられるなんてまずあり得ない。この20年間に起きた原油などの資源価格高騰も中国からの安い商品の流入もなかったことにするのか。世界の諸事情も全て日本に都合よく起きないと有り得ないこと。
こんなトンデモないこと平気で言っちゃえる総理大臣って何なのかと思う。「日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ」(百田尚樹氏と共著)ってという自著のタイトル、選挙戦でも「自民・安倍総裁第一声「世界の真ん中で輝く日本を」と言っていたが、実際には円安で恐ろしい勢いで国力が世界の真ん中でしおれ始めている。
そもそも「安倍首相、カジノを成長戦略に明記へ」となんとシンガポールの小国並みの成長戦略を曲がりなりにもGDP世界3位の国の柱にしようと言うのだから、こりゃ駄目だ。
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