原発再稼働でもアベノミクスで日本のCO2排出は増大

COP20 合意案採択も対立残る(NHK)

採択された文書は、▽新たな枠組みを作るうえで、先進国と途上国の責任を明確に区別する表現が盛り込まれている一方で、▽先進国による資金支援は目標として義務づけていないなど、先進国と途上国の双方に配慮した内容で、実質的な進展は少ないものになっています。

先進国と途上国との対立などと言っているが、実質八百長。この20年間、行われてきたことは排出源の先進国から途上国への移転。具体的には排出量の多い工場を先進国から途上国へアウトソーシングすることで先進国は“お化粧”してきたワケだ。途上国はその“お化粧”に協力することでメリットを享受。その結果、途上国の排出量は必要以上に増大した。
ところで、日本ではアベノミクス首相、円安のプラス効果を強調(日経)

安倍晋三首相は5日、円相場が1ドル=120円台の円安水準となったことに関し「中小企業が円安で大変だというのは確かにそうだ」としつつも「だからといって民主党政権時代に戻していいのか。円高で根っこから仕事がなくなる」と訴えた。

首相は「汗を流して良いものを作っても円高で競争力が失われ、工場を閉めざるを得なくなる」と円高のマイナス面を強調。

挙句の果ては、「アップルを横浜に誘致しました」とか選挙戦で言っていたが、国内に工場が戻って来ると、ただでさえ原発再稼働が難しくなって今や日本は先進国中事実上第一位の化石燃料依存国になり下がっているのに加えて二酸化炭素排出はさらに増えることになる。仮に原発再稼働が順調に行われても日本のCO2抑制は破綻するだろう。
その意味でも日本はさらに新興国回帰というおかしなことになってしまう。もっとも、COPなんてもうほとんどの人が関心なくしているから誰からも非難されないだろうが。
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