2010年から大幅後退した経産省エネルギーミックス

2010年に示された2030年のエネルギー需給の姿(9ページ)を見ると、原子力52.6%、再生可能エネルギー21.0%となっていて、トータル73.6%になっている。本文でも、

ゼロ・エミッション電源比率は約70%程度となる※。(現状34%)

と高らかに謳われていた。それが、今、「経産省2030年の再エネ比率5年前と不変、地熱コスト2倍に引き上げ」で、ゼロ・エミッション電源比率は約最大で46%程度と28%程度も大幅ダウンした。いくら原発事故があったからと言って、さすがにまずい。もう後がない、という危機感が全くない。
環境省の平成26年度2050年再生可能エネルギー等分散型エネルギー普及可能性検証検討委託業務報告書の再エネ最大35%を採用すると、57%になる。せめてこれぐらいにしないと、もう地球温暖化最後の審判”とも言うべき2050年のさらなるゼロ・エミッション電源比率は望むべくもない。
私見では、原発22%、太陽光20%、風力7%、水力12%、地熱・海洋5%、バイオ5%、その他3%で計74%となり、2010年のエネルギー基本計画に追いつく。
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