北極海の海氷体積再び史上最小圏に

(参照)
PIOMAS March 2016によると、北極海のPIOMAS(海氷体積)は2016年3月現在、観測史上最小レベルで推移している。
2015年は史上5位で推移していたのが、今年に入り一気に減少に転じたのが、観測史上1位だった2012年レベルも下回り始めた。今現在の3月の水準では2011年に次いで小さくなっている。
大幅減になった2012年の反動で、2013年以降、リバウンド効果でいったん大きく回復したが、ここに来て4年前の水準に逆戻りした格好だ。
海氷面積は「北極海の海氷、年末年始の熱波で過去最小状態」となり、現在も観測史上最小レベルだが、気候次第で薄い海氷で“水増し”されたりして増減が激しい。
海氷体積は海氷の90%が水面下にあることから、もっぱら海水温による影響が支配的だ。この半年ほど、海水温が史上最高レベルに上昇していることから再び観測史上最小状態に早々と戻ったようだ。この勢いだと、今年中に4年ぶりに記録を更新して観測史上1位に返り咲く可能性がありそうだ。
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