2040年、再エネ増えてもCO2排出止まらず

International Energy Outlook 2016によると、2040年の世界のエネルギー消費は2012年の549000兆Btu(英熱量)から2040年には815000兆Btuになり、48%増大すると予測している。化石燃料は2040年でも全体の4分の3を占めている。その結果、CO2の排出量は2012年の320億トンから2040年には430億トンになり34%も増加する。
再生可能エネルギーは予想伸び率は年率2.6%で全体の1.4%の倍近い伸び率だが、それでも2040年の電力構成は再エネ、石炭、天然ガスのシェアが各々28−29%と程度にとどまる。つまり、原発の6%を加えてもほぼ3分の2は相変わらず化石燃料だ。全体のエネルギーの再エネシェアは16%でしかない。
一方で2050年までに温室効果ガス先進国8割削減、途上国5割削減が打ち出されており、2040年までにこんなに増えて、その10年後にこんなに削減できる筈もない。
International Energy Outlook 2016は、現在の政策や規制が続いた場合と前提しているが、昨年のCOP21のパリ協定はpledge(約束目標)だけなので、ここで言う規制とは違うようなので、パリ協定があろうがなかろうが、現実に予想される予測値だろう。裏返せば、パリ協定は破綻することを前提に予測されていると言うべきか。もし、この予測通りだと、パリ協定破綻の前に人類そのものの破綻が予測される。
Clickで救えるblogがある⇒にほんブログ村 経済ブログへにほんブログ村 環境ブログ 環境学へ