4月の陸上気温上昇、前年同月比では一気に倍増

Mean Surface Air Temperature over Land Areas (C)Monthly Mean Anomalies with respect to 1951-1980によると、4月の世界の陸上気温の偏差は1.80℃で、観測史上初めて2℃を超え2か月連続2℃超だった先々月、先月に比べて幾分和らいだように見える。しかし、前年同月に比べて0.90℃高くなっている。最初に2℃超えした2月は前年同月比0.79℃上昇、3月は0.75℃上昇なのでむしろ2月、3月に比べて上昇幅はむしろ高く、2倍の上昇になった。
一方で、Mean Surface Air Temperature over Ocean Areas Monthly Mean Anomalies with respect to 1951-1980によると、世界の4月の平均海面気温の偏差は3月に続き0.75℃で、10か月連続0.7℃以上の状態が続いている。
前年同月比では0.12℃上昇、2月は0.22℃、3月は0.18℃なのでいくぶん収まった気配。モンスターエルニーニョ現象が消えたことも一因だろうが、それにしても高温が続いている。特に北極圏は高温が続き、海氷の溶解が史上最速のスピードで続いている。
平均海面気温の偏差は1997年9月に0.5℃台を記録したが、0.6℃台を記録したのは17年後の昨年2014年6月。その後は加速し、1年余りの昨年7月には初めて0.7℃台を記録した。さらに10月には一時0.8℃に達したばかり。
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