北極海の海氷体積史上最小状態

(参照)
PIOMAS June 2016によると、北極海のPIOMAS(海氷体積)は2016年6月現在、観測史上最小状態で推移している。
2015年は史上5位で推移していたのが、今年に入り一気に減少に転じ、年間最大値を記録する3月、4月には既に観測史上最小水準に達し、現在、史上最小値を記録した2012年、同2位だった2011年をわずかに下回っているレベル。昨年同時期に比べ一気に2180km3も減少した。今年5月で3037km3が減少し、で2010年、2012年に次ぐ減少量だった。
大幅減になった2012年の反動で、2013年以降、リバウンド効果でいったん大きく回復したが、ここに来て4年前の水準にすっかり逆戻りした。それにしても昨年からの減少は際立っている。
海氷面積も目下、「北極の海氷、フリーフォールの可能性」の状態で目下、観測史上最小レベル。海氷面積は、気候次第で薄い海氷で“水増し”されたりして増減が激しいが、海氷体積は海氷の90%が水面下にあることから、もっぱら海水温による影響が支配的だ。この勢いだと、今年中に4年ぶりに記録を更新して年間観測史上1位に返り咲く可能性がある。
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