11月の海面気温偏差、1年8か月ぶりに0.5℃台

Mean Surface Air Temperature over Ocean Areas Monthly Mean Anomalies with respect to 1951-1980によると、世界の11月の平均海面気温の偏差は0.58℃で昨年3月以来、1年8か月ぶりに0.5℃台に下がった。昨年同月は0.80℃台だった。今年1月も0.80℃だったが、その後は6か月連続0.7℃台、さらに3か月連続0.6℃台へと降下傾向が続いていたが、とうとう0.5℃台にまで降りた。モンスターエルニーニョ現象の影響がようやく消えて“正常化”したようだ。
平均海面気温の偏差は当時のエルニーニョ現象の影響で1997年9月に0.5℃台を初めて記録し、5か月連続0.5℃台を記録した。同じようにエルニーニョ後退後は下がり続け、1999年には0.2℃台にまで下がっている。0.5℃台を回復したのは2003年9月。
今回の0.5℃台は下がったとは言ってもまだ前のエルニーニョの最高レベルの水準だ。前回の例で見れば降下期間はほぼ1年くらいなので、この0.5℃台が今回の底付近だと思われる。つまり前回のピーク時の水準が今回のボトムになる可能性が高い。0.3℃分底上げされたことになる。
一方、Mean Surface Air Temperature over Land Areas (C)Monthly Mean Anomalies with respect to 1951-1980によると、11月の世界の陸上平均気温偏差は1.29℃で4か月連続1℃以上を記録した。前月の1.02℃よりは上昇し、3カ月ぶりに上昇に転じた。それでも昨年同月は1.35℃だったので0.06℃下がったことになる。
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