Lawmaker or Lawdeleter?

議員のことをlawmakerというらしい。総務省行政管理局の法令データ提供システムというのがあるが、その中で、ここを調べてみたら、運用開始以降から今年7月15日までに廃止、失効、実効性を喪失した法令(憲法から、法律、政令・勅令、府令・省令まで)は合わせて約1100もあった。
土日祭日を除けば、ほぼ1日1法令が廃止されていることになる。
このシステムの運用開始は平成13年4月1日で、なぜか小泉首相就任(平成13年4月26日)とほぼ一致している。ちなみに両者の因果関係は分からない。
で、今年7月31日現在の総法令数は7,232法令。やっとこんな程度にまで減ったのかあ、さすが小泉さん、と思ったら、甘かった。約4年前の平成13年10月1日時点で施行されている法令総数は6,879法令だったのだ。何と差し引き+353法令、5.1%増えている。ということは、新規法令が約1450もこの4年間で成立していたことになる(憲法・法律1,825-1,778=+47⇒増加率2.6%、政令・勅令1,917-1,852=65⇒同2.6%、府令・省令3,490-3,249⇒同7.4%)。特に府令・省令の伸びが大きい。
妙な連想を働かせるのは私の悪癖である。実はPCはマイコンピュータの中にある「ディスクのクリーンアップ」(マイコンピュータ⇒ローカルディスクを右クリック⇒プロパティ⇒全般)をして時々デフラグ(同じプロパティのツール⇒最適化)しておけば無駄なものは消えてしまうと思い込んでいた。
しかし、PCをを使い続けるにつれ、動作が鈍くなり、だんだんどうもそうじゃなく、そのほかにもこびりついた垢や染み、隙間にあるゴミがどんどん貯まり続けていたことを思い知らされた。で、「不要ファイル掃除機」とかリジストリ・エディターによる孤立エントリの削除だの、自分でもよー分からん掃除ソフトをインストールして使っている。スパイウェアのX-cleanerもその一つらしい。
現在の7,232法令の中にも、実は既に全く実効性(既得権保持とかの目的は別にして)を失っているものも、「実効性喪失法令一覧」以外にもきっと多いに違いないと思う。Lawmakerは同時にLawdeleterでなければいけないが、作るのも難しいが廃棄するのも難しい。
何となく分かるのは、
官僚の力の源泉=法令総数
ということのようだ。
公務員を減らし小さな政府にする前提として、法令数を可能な限り減らし、スリム化しなければどうにもならような希ガス。しかし、法令数の増減も官僚に握られているとなると、どうすればいいことやら。郵政民営化法案で見られた「入口」「出口」問題がここにもあるようだ。
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