ストリートビューはネットスクラムを生むか

CNET Japan:Google ストリートビューは便利? 怖い?を読むと、Googleストリートビューに意外と好意的、前向きなコメントしている人が多い印象。IT系の人が多いということもあるんだろうが。
ストリートビューの面白さは基本覗き見趣味に近い。たとえ公道からの撮影(間違えたのか無視したのか無頓着だったのか一部私道に進入しているらしいが)とはいえ、ある特定の瞬間だけ(今のところ)とは言え、知らぬ間に不特定多数の人に自分の家が眺められているというのは、ある意味、ブクマコメントに似てなくもない。例えば、はてなのブクマコメントはブログ管理人がはてなに無頓着あるいははてブという機能すら知らなかったら気が付きようがない。自分のブログにコメントされるのが電話や手紙で管理人に告知されるメッセージとしたら、ブクマコメントというのは自分の家の周りを自分の目の届かない範囲から眺められ、ひそひそ噂話されるようなものだ。
以前、「ストリートビューが気持ち悪い」というサイトが話題になったけれど、冷静に考えれば、同じ理屈でブクマコメントもかなり気持ち悪いものだということになる。単純なリンクで引用してトラックバック送らないというのもアレだが、ブクマコメントの場合、それ自体が準コミュニティサイトになってしまい、知らぬ間にとんでもなく変な噂が本人の知らぬところで盛り上がっているとか。
で、ストリートビューの真の「気持ち悪さ」も、こうした噂話のコミュニティ化とリンクした場合だろうか。
ネット上で知らぬ間に噂されている分ならまだましかもしれない。ある朝、気が付いたら、なぜか家の周りに見たことない人が入れ替わり立ち代わり通り過ぎ、眺められていることに気づくとか。
マスコミの報道陣が報道価値が出たある人物の家に殺到し、家の周りがメディアスクラム状態になることはよくあることだけれど、それがネットレベルで行われ、ネットスクラムという言葉ができてしまうとか。
例えば、ある人物が自分の気に入らない人間の住所をばらし、誹謗中傷した上でストリートビューをピンポイントでリンクすればどういうことが起きるのだろうか。あるいはもう起きているのかもしれないけれど。
グーグルは人物の顔や車のナンバーを削除しているそうだが、さらに私道部分を削除しても本質的な「気持ち悪さ」は消えないだろう。少なくとも人が住む住宅や規模の小さい集合住宅などはやはり削除されるべきだろう。グーグルはやはりエベレストを目指すべきだ
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福田富昭北京五輪日本選手団長の後講釈

福田団長、星野ジャパン批判「問題がある」(産経) メダルを逃した野球の星野ジャパン、男女のマラソン代表が選手村に入らなかったことを「競技団体が特別扱いしている。大いに問題がある」と批判した。
ホテル暮らしって他の国の有力選手だってしているだろう。なんか後出しじゃんけんぽい。
5月の檄北京に向け緊急会議 福田・選手団長が檄文(同)では、アテネ五輪以降、どの競技も競り負ける傾向があるとし、その原因に「基礎体力不足」を指摘。五輪まで90日を切った今だからこそ、もう一度、基礎体力を強化して欲しいと強調するとともに、五輪には「闘いに行くという決意を忘れるな」と訴えた。また「選手に対し、腫れ物にさわるように物も言えない監督、コーチでは困る」と苦言も呈した。
と、もっぱら基礎体力不足と物言える監督、コーチを強調している。
けれど、本番90日前で「基礎体力不足」とあえて言われたから、野口みずき選手らだって必死に追い込みかけて疲労困憊したのかと疑いたくなる。それを選手村に入らないから情報が入らず故障の対処ができなかったとか本末転倒だろう。
さらに「物言う監督」って星野仙一監督以上に物言う監督って考えられるだろうか。物言い過ぎて選手が萎縮した可能性の方が大だ。
随分いい気なものだと思う。団長なら始める前に言えよ。
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