北極、南極の海氷面積、4月に突然のリバウンド

(参照)
北極の海氷面積ギリギリ年間最大値の過去最小2年連続更新」の筈だったが、ここに来て、唐突なほどに“V字回復”をしている。
4月6日、北極の海氷面積は1405.2万㎢に下がり、7日にも140万㎢割れになる筈だった。もし実現していたら、過去最も早かった2006年は4月12日を5日早く更新していたことになる。2番目は2007年は4月13日。昨年は4月20日だった。
ところが、実際には7日に1424.0万㎢と前日比1.34%とこの時期としては有り得ないほどに突然の急反発。何か特別なアノマリーかと思えたが、8日には1429.4万㎢、9日には1433.6万㎢とこの3日間で2%も増えた。このままでは、3月24日の今年の最大値1452.3万㎢や昨年の最大値1453.6万㎢を破って年間最大値の過去最小2年連続更新がキャンセルされる可能性すら有り得ないことではなくなってきた。
このような一度確定したと思われた最大値がその後、予想外のリバウンドで確定がキャンセルされるような事態には実は昨年もあった。2月25日に付けた最大値1453.6万㎢が確定と思われていたが、3月に入ってジワジワ回復し、3月26日には1445.3万㎢まで回復した。
しかし、昨年はまだ3月の話。今年は4月に入ってのことで、しかも、たった1日で突然、噴火するように回復するのは異例だ。
一方の南極も「南極の海氷、今世紀3番目の最小値を付けたのだが、ここに来て急回復、あっという間に1981−2010年の平均値を上回り、過去最大年を記録した2013年のラインに迫る勢い。昨年のラインにももはや目と鼻の先で、1年分の現象を帳消しにする勢い。
南極の海氷は5年おきに最小になる“法則”があるようだが、それにしても凄まじいばかりの回復ぶり。最近の気象は気温の変化が乱高下を繰り返す頻度が大きくなっており、それ自体、地球温暖化の影響と考えられているが、今回の“4月の乱”もその一環に過ぎないのかもしれない。
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