2015年の世界の再エネ前年比15%増

BP Statistical Review of World Energy June 2016によると、世界の従来水力やバイオ燃料を除く再生可能エネルギー消費は石油換算で364.9百万トンで前年比15.2%増だった。10年前に比べれば約4.4倍に増えた。中国は前年比20.9%増で10年前に比べてなんと約37倍増。世界全体の増加分の約4分の1近くを占めた。日本は前年比24.8%増だが、10年前に比べると約2.2倍にとどまっている。再エネ後発の割にフランスの約7倍、イギリスの6倍、イタリアの5倍、ドイツの4倍、アメリカの約3.5倍に比べるとかなり寂しい数字だ。
一方で石炭消費は1.8%減で、リーマンショック翌年の2009年以来、初めて下落に転じた。世界の石炭消費の半分を占める中国は2年連続の減で1.5%減。アメリカに至っては前年比12.7%減という激減ぶりで前年中国に次いで世界2位の消費国だったが、当該年ではインドに抜かれ3位に後退した。10年前に比べると約3分の2に減った。インドは逆に10年前からほぼ倍増している。日本はこの10年特に増えもせず減りもしない状態で一進一退が続いている。
しかし、石油消費は逆に前年比1.9%増。この10年間で12%増で相変わらず増え続けている。世界全体の約2割を消費しているアメリカも1.6%増だが10年前に比べれば約7%減少している。ヨーロッパは西欧先進国では漸減傾向にはあるが、東欧諸国で増えていて全体では減っていない。中国は前年比6.3%増でこの10年間一貫して増え続けており、全く減る気配がない。その中で石油消費に関しては一番優等生なのは日本。前年比3.9%減で、10年前に比べ約4分の3近くまで減った。
天然ガスは世界全体で1.7%増。10年前に比べ25%増。最大消費国アメリカは2009年のリーマンショック後以降増え続けている。日本もリーマンショック後増え続けていたが、2015年は3.9%減に転じた。中国は4.7%増だが10年前に比べ約4倍に増えた。
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