中国株は過熱でもバブルじゃなさげ

中国株式市場、上海総合株価指数が暫定で8.24%安で引ける(ロイター) 2月の上海ショック以来だけれど、気象にたとえれば真夏の夕立みたいなもので、過熱冷ましであっても、バブル崩壊とは違うような気がする。
中国株の時価総額は約2兆ドル。対し中国のGDP2.5兆ドル。GDPより少ない。
アメリカの時価総額は約20兆ドル、GDPは12.5兆ドル。GDPの2倍近い。
日本はといえば時価総額は大体580兆円で4.8兆ドル程度。GDPは540兆円で約4.5兆ドルで、これまたGDPを少し上回る程度。
GDPとの単純比較だけで言えば、バブル度はアメリカ>日本>中国ということになり、印象と正反対だ。もちろん、アメリカには世界からカネが集まっているのでマイナーな日中と比べられないのだけれど、少なくとも中国がバブルとはとても言えない。
過熱とバブルとどう違うのかビミョーではあるが、潜在成長率からすれば、リアルな裏付けがありそうなのでまあ過熱ということか。
印紙税引き上げとかグリーンスパンの引退親父が余計なこと言ったから、急落したけれど、とりあえず、日本とか東南アジアにカネを迂回する>動きが出て、国内投資家も売りに回ったようだ。大体、中国株と言っても、海外の投資家が買える株は極端に少ないから、それらの株がバブル化してつられて他の国内限定株も高騰していた気がする。中国国内の一般投資家は国内でしか買えないようだから、他に買える株ないから上げるしかないような。
実際、こちらを見ると、中国株以外のアジア株は極めて堅調。香港株も崩れていない。Espressoさん推奨のタイのSET指数も政情不安にかかわらず堅調のようだし。
本当のバブル崩壊はやっぱり人民元がさらに切り上げられ、変動相場制に近付くとか、中国の株式市場の開放が劇的に進むとか、日銀が金利引き上げして円キャリ巻き戻しの本格化とか、ビッグイベントが近付かないと根元から崩れそうにないような。やっぱろ本当に怖いのは一番図体のでかいニューヨークの連れ安急落があるかどうかでしょう。ニューヨークも暴落するには十分上げていることだし。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 経済ブログへ