クローズド・ノート(CLOSED NOTE)

closed note行定勲監督の「クローズド・ノート」(CLOSED NOTE)を訳せば、「秘密のノート」「打ち切られた日記」だろうか。この映画的には、どちらも正解で、竹内結子さんは、つまりそういうことなんだろう。彼女の悲しすぎる結末――。「春の雪」同様、竹内結子には悲恋が似合う。
最後のページ原作を読んでいないので、勝手に解釈する。
伊吹先生(竹内結子)は自殺した。日記の最後のページ3月22日の日記(←写真)は破られて、紙飛行機にされて校舎の窓から飛ばされる⇒どう見ても飛び降り自殺を暗示しているとしか見えない。「隆・・・私はあなたに出会えて本当に良かった」は辞世の言葉で、それを破って紙飛行機で飛ばすなんて自殺以外有り得ない。
児童がバイク運転中にダンプに跳ねられて亡くなったと説明したのは、児童にはあまりにショッキングなので交通事故だったと説明されたのだと思われる。バイク姿を見慣れた児童たちには一番好都合な言い訳だ。
破られた次のページは白紙だ。何も書かれていない。発見された日記は鏡の隠し扉の中にあったのだから、伊吹先生は一度アパートに帰宅して日記を隠し扉の中にしまった。その後、飛び降り自殺したのだろう。交通事故なら、あまりにも偶然過ぎる。卒業して別れ別れになるわけでもないのに教え子たちとかなり大袈裟なお別れパーティーを催すなんて、不自然。
一番高い可能性は自分の部屋の、隆を見送った同じ窓(写真上)から飛び降りたというものだろう。隆(伊勢谷友介)がなぜあれほどあの窓から見送る伊吹先生の姿にこだわったのか、分かろうというものだ
そう考えると、やはり主演は竹内結子で、沢尻エリカ狂言回しでしかない。ところで、沢尻さん別の件でバッシング受けたが、映画では本当に品のいい大学生を演じている。まるで高島礼子が若返ったような趣だ。恐らく、その落差を見せ付けてサプライズを誘おうというプロダクション側の戦略だろう。
それにしても、男性俳優陣はイマイチ。伊勢谷友介の湿っぽい泣き方が気に入らない。
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