反捕鯨オーストラリアの真の狙いは南極の資源?
オーストラリア政府がロックグループ・ミッドナイト・オイルの元ボーカルで、元グリーンピース理事でもあったピーター・ギャレット同国環境相を使って南極領有のために反捕鯨運動を利用しているのでは、という話。
オーストラリアは今月11日、世界初の南極行き定期便を就航させている。タスマニアのホバートとオーストラリアの南極基地、ケーシー基地を結ぶもので、初飛行にはギャレット環境相がじきじきに搭乗した(写真)。一般客は搭乗できないが、機材はA319で、130人くらい乗れる。
これは、どう見ても、オーストラリアの南極領有権の実績造りに見える。定期便就航ということは、一見環境調査の強化のように見えるが、もっと経済的利益を目指してのものとしか思えない。南極領有権を主張するAustralian Antarctic Division でも、率先してこの快挙を報道している。他に宗主国イギリスも南極領有を宣言している。
何か北極点の海底に国旗を置いたロシアとかぶる。資源高を背景に次は南極資源争奪戦なのかと思う。
それに比べれば、反捕鯨に協力することなんておやすい御用だ。
調査捕鯨について、ギャレット環境相は「残酷かつ野蛮な行為」と非難。日本がザトウクジラ捕獲延期を決めた後も、すべての捕鯨中止を求めている。「対日関係には影響しない」と述べているが、捕鯨を巡りトラブルが起きた場合などに同氏の対応が日豪関係に影を落とす懸念もある。(毎日)
今回、その懸念が現実になったわけで、シーシェパードのメンバー2人が日本の調査捕鯨船第二勇新丸に乗り込んで拘束されたが、隊長のポール・ワトソンも、Sea Shepherd Newsによると、既に昨年12月12日に
Captain Paul Watson has issued a strong appeal to the new Labor Government of Australia. In a letter drafted from on board the ship the Steve Irwin on its way to defend whales in Australian/Antarctic waters, Captain Watson called on new Environment Minister Peter Garrett to fulfill his campaign promises and send a naval ship to the Antarctic Whale Sanctuary.
Captain Watson has asked all Australians to hold the Labor Government accountable to its campaign promises to act rather than simply talk about saving endangered whales.
The Honorable Peter Garrett MP
Minister for the Environment, Heritage and the Arts
Dear Sir,
I heard today that you will not be sending a Naval vessel to monitor the activities of the illegal Japanese whaling fleet in the waters of the Australian Antarctic Territory?
と、オーストラリアの南極領有を前提に「なぜ、海軍を送らない?」と煽っている。
シーシェパードやグリーンピースは体よくオーストラリアに利用されていると見るべきだろう。まさか本当にオーストラリア艦船で威嚇すれば、本当に外交問題に発展するから、代わりに彼らにやらせればよい。恐らく、日本船の位置情報ぐらい内密に彼らに提供しているんだろう。
およそ調査捕鯨など日豪間でいがみ合うほどの政治的問題とはとても思えない。本気とすれば、ラッド政権自体がアホということになる。オーストラリアの真の狙いは、反捕鯨にかこつけて千載一遇のチャンスと、南極の環境保護の名の下に着々と南極領土の支配権を既成事実化することだろう。こんな訳のわからんタレント大臣を環境保護団体との中継役に利用してキャンペーンするとは、あざとい外交戦略だ。国家は所詮隠された国益で動く。
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