Googleストリートビューの壮大過ぎる可能性

私の個人情報が130万件も入ってるグーグルのほうがよほど気持ち悪い。だからって検索エンジンを廃止しろという人はいないだろ。なぜかわかる? メリットのほうがはるかに大きいからだよ。(池田信夫blog:「ストリートビュー」騒動をめぐる誤解コメント欄の池田氏のコメント)
これに対する女教師ブログ:ストリートビューの「メリット」「プラス面」がわからん。一体、誰が得するんだ?の「反論」。けれど、「軍配」は長期的には池田氏だろう。今見られるストリートビューはしょぼくて「気持ち悪く」ても、その可能性は緒に就いたばかりなのだから。
グーグルが単に現地の下見とか道案内のためにストリートビューを始めたと思っている人は、己の想像力のなさに恥じ入るべきだろう。
グーグルが目指しているのは、そんなしょぼいことではなく、
リアルワールドそのものの検索エンジン化、言い換えればセカンドライフのようなしょぼいことではなく、リアルワールドそのものをセカンドライフ化することだろう。
ストリートビューはその手始めに過ぎないことは、彼らが今までやってきたことから大体想像出来る。グーグルマップも、グーグルアースも、グーグル・ストリートビューも、その壮大な夢のためのステップに過ぎないのだと思う。
近所の散策ぐらいなら単なる暇つぶしだろうが、これが例えば、エベレスト登山ルートをストリートビュー化すればどうだろうか。エベレストに登頂できるのはごく限られた人々だ。グーグルはそのうちやるだろう。
もちろん、エベレストだけじゃない。海底をグーグル車が這いずり回って写真を撮れば、海底旅行になる。月面にグーグル車が出動すれば、月面旅行が可能になる。火星も同じ。
要するに肉体という生物学的限界に縛られた人間が行けないところを検索エンジンで行けるようにするということだ。
今は360度と言っても、操作がかったるく、人間が首を回して眺めるようにはいかない。しかし、そのうちグーグルは本当に人間が首を回して眺めるかのような感覚で見られるようにするだろう。PCは二次元画像だが、ヴァーチャル・リアリティの端末を作り、それに接続すればそれは可能になるだろう。グーグルはそこまで考えてやっているに違いないのだ。
こういうことは、これまでにも考えられていたとは思うけれど、本気で実現しようとしているのはグーグルだけだろう。最近NASAと提携したのも、その線で理解すれば合点が行く。
その時、「気持ち悪い」は「超気持ちいい」に変化しているだろう。やっぱりグーグルのスケールは伊達じゃないと思う。
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