小沢氏辞任、民主党新代表に長妻昭氏抜擢へ

民主党は1日、臨時幹部会を開き、小沢一郎代表が今月中に辞任、長妻昭氏を党代表に抜擢することを内定した。マスコミ各社の3月の世論調査で、西松建設献金問題で逮捕された公設秘書問題に関して「小沢代表は辞任すべきだ」が60%を超えたことや五月解散が予想される情勢を受けて緊急に決め、近く開く両院議員総会で了承を得る方針。小沢氏は代表権のある党最高顧問に就任する。(参照)

これまで代表経験者で若さもある岡田克也氏、前原誠司氏が有力候補に上がっていたが、小沢氏が「出戻りではアピール度が低い。もっとサプライズが必要」としたため、「ミスター年金」の異名を持ち、「居酒屋タクシー」問題など数々の国会質問や質問主意書で政府を追及して国民からの評判が高い長妻氏の実績を買い、切り札として代表代行の菅直人輿石東氏、副代表の岡田克也前原誠司川端達夫、石井一、高木義明北澤俊美円より子氏を押しのけて大抜擢することを決めた。また民主党が掲げる「国民の生活が第一」という政策にもイメージが最も合致する人材という声も大きかった。
長妻氏の年齢が48歳で、今年47歳で就任したバラク・オバマ米大統領と年齢がほぼ同じことも大きな理由とされ、小沢一郎代表が「長妻君を先頭に立て『新生民主』を大きくアピールできる」という意見も尊重された。ただし、「新生民主」のキャッチコピーは小沢代表がかつて創設した「新生党」を連想させると、菅直人代表代行から横槍が出たため、次の選挙は「民主維新」に変更された。長妻氏がかつて参加していた「平成維新の会」から取られたという。
民主党は今月にも代表選を行うが、五月解散説がささやかれる中、他候補と争っている暇がないと判断、他の議員は立候補せず、無投票当選を目指す。河村たかし氏から「民主的でない選挙をすれば国民から批判される」と意見が出されたが、鳩山邦夫幹事長は「今は挙党一致体制で臨まないと小沢氏の政権奪取・・・・いや民主党の政権奪取は有り得ない」と封殺した。
また長妻氏に関しては、「野党として国会で追及する立場では強いが、首相を目指すなら、守りも強くなければならない。防戦する立場に変わって力が発揮できるのか」という疑問も呈された。しかし、鳩山幹事長は「防戦なんて寂しいこと言っている場合じゃないんですよ。第一、民主党は誰がやっても防戦経験がないから同じ」と一蹴し、菅氏も「オバマ政権のように脇は我々のようなベテランで固めるから大丈夫です」と付け加えた。

小沢氏が「代表権のある党最高顧問」になるところが、ミソですね。会社で言えば、代表権のある会長ってこと。あくまで長妻さんは看板、実質コントロールするのは、小沢さん、という構図らしい。でも代表の上に代表を置くといのはどうなんだろう。あまり受けがいいとは思えないけれど。
追記:5/14人力検索はてなで「あなたが選べるとしたら、民主党の代表に誰を選びますか?(択一)」とやっているが、長妻昭氏を「その他」扱いは拙いだろう。テレビ朝日調査でも8%程度獲得していた。それから「小沢一郎」は選ばない前提にすべきで不要だろう。
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