日本の輸出立国は劇的復活を遂げる

アゴラ:輸出立国モデルの「突然死」 - 池田信夫

昨年度の貿易収支が7253億円の赤字となり、28年ぶりの貿易赤字に転落しました。世の中では、これを最近の経済危機にともなう一時的な現象と考える向きが多いようですが、これは戦後ずっと続いてきた輸出立国モデルが終わったという構造的な問題であり、与謝野財務相もいうように深刻に受け止める必要があります。経常収支はまだ黒字ですが、これも今後、配当などの所得収支が減少すれば赤字になるおそれが強い。

突然死ってねえ、ちっとも突然死していない。この前の上海自動車ショーでも分かるように、中国だけは車が売れている。日本のメーカーのシェアが小さくても、車体の鋼材は日本の鉄鋼メーカーが造る高級鋼材頼み。部品だってそう。
しかも、中国はこれから内需拡大策だからますます日本の輸出が頼みになる。耐震技術のある日本のゼネコン出番です。10年後には、建設・土木が輸出産業と言われる時代になっているかもしれないなあ。鉄鋼業だって、造船業だって1985年の円高当時は完全に斜陽産業と思われていたけれど、中国様のおかげもあって、復活した。同様、土建も日本の公共事業なくしても中国の公共事業で復活するでしょうさ。言わずもがなだけれど、環境技術とかほかに輸出できるものいっぱいある。日本の輸出なくして中国の内需拡大は事実上不可能。
もうid:kmori58さんが書いていてコメント欄にも書かれているけれど、対中国は今も黒字。香港は1国2制度と言っても、中国の一部です。百歩譲って香港が独立国であっても、中継貿易って概念ご存知ないのか。所得水準が違うからって別の経済圏って関係ない。じゃあ上海も除外して計算してよ。
大体、池田さんの言っていること、現状を単純に延長して推論しているだけ。賃金下げるしかないって、もう下がってますよ。それに対中国考えたら、賃下げしても大して意味がない。あっちは物凄い勢いで賃上げしてるんだから、わざわざ日本が賃下げしなくても、あっちがどんどん追いついてくれる。これ以上賃下げして消費減退していいの?
そんなことより中国の農業もこれから国内需要がますます増えそうだから、いつまでも毒野菜輸出してられない。そのうちに「日本に農産物輸出に回せなくなった」と通告してくれるだろうさ。もっとも、ほとんど日本の企業が進出して農業指導してるんだけれど、「もういいから、それも中国がいただく」なんて言われかねない。その日のために農業に人材シフトした方がいい。
それから流通サービス業は中国の低賃金の影響受けにくいって、受けてますよ。最近のコンビニとか、ファーストフード店などなど、中国人従業員だらけだ。彼らは低賃金で働いてくれるから必然、日本人店員の賃金も抑えられる。犬も歩けば中国訛りの日本語にあたる。それが今の日本の現実の姿。
池田さんは本当に現実の経済知っているのだろうか?
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